カレッジマネジメント191号
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28リクルート カレッジマネジメント191 / Mar. - Apr. 2015都道府県別2025年大学入学者予測18歳人口の減少が続く中、大学進学率の上昇も頭打ちとなり、今後日本全国において、大学入学者数は減少が予測されている。しかし、その状況や傾向は、地域によって違う。今回、地域でのマーケット戦略を考えるひとつの材料として、リクルート進学総研では2025年の各都道府県ごとの大学入学者数を予測した。学校基本調査をもとに、2025年に自都道府県でどのくらい残留するか、他都道府県からどのくらい流入するかを算出している。以下、各エリアごとの傾向の詳細をお伝えする。(リクルート進学総研 研究員 牧田綾子)■全国では、東日本の減少率が高く、特に東北は6県中5県が減少率15%を超えている。 都市部に関しては比較的減少率が小さい。■北海道・東北エリアでは、宮城県以外は全ての道県で2025年の大学入学者が2014年と比較して15%以上減少する。■関東・甲信越エリアでは、新潟県が2025年の大学入学者が2014年と比較して15%以上減少するが、ほかは15%未満の減少率。■東海・北陸エリアでは、愛知県と静岡県は2025年の大学入学者が2014年と比較して10%未満の減少率、ほかは10%以上15%未満の減少率。■関西エリアでは、全ての府県で10%以上15%未満の減少率。■中国・四国エリアでは、山口県は2025年の大学入学者が2014年と比較して15%以上の減少率、ほかは15%未満の減少率。■九州・沖縄エリアでは、大分県が2025年の大学入学者が2014年と比較して20%以上の減少率(全国で2位)、長崎県と鹿児島県が15%以上20%未満の減少率。ほかは15%未満の減少率。【考え方】学校基本調査における、「出身高校の所在地県別大学入学者数」をベースとし、それぞれの都道府県から流入(もしくは地元都道府県に残留)する大学入学者が2025年に、それぞれどのくらいとなるかを、18歳人口指数(推定)を掛け算して算出している。(各都道府県からの入学者の割合は2025年も変化しないと仮定)※18歳人口=3年前の中学校卒業者及び中等教育学校修了者数(中学校卒業者数=高校生+フリーター+就職者 全て含む)※地元残留率=各都道府県の高校卒業者が地元の大学・短期大学に入学した割合データは全て「平成26年度 学校基本調査」より2025年大学入学者予測 算出方法について図表1 都道府県別 大学入学者減少率全国平均 ▲10.7%▲20%以上▲15%以上20%未満▲10%以上15%未満▲10%未満2014年から2025年にかけての大学入学者減少率データ

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