カレマネ
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34以下同)(入学定員100名を予定)と国際地域学科(仮称・以下同)(入学定員290名を予定)の2学科構成が構想されている。このうちグローバル・イノベーション学科では、全授業を英語で実施する、1年間の留学を義務とする、入学定員の30%を留学生とする等の取り組みが計画されており、「行き詰まった社会にイノベーションを起こす、本当の意味でのグローバルリーダーの育成」(竹村学長)を担うことが期待されている。また国際地域学科では既存の国際地域学科をブラッシュアップし、現場を重視した教育をより強化・発展させ、開発支援ビジネスを通じて世界各地域の発展に貢献できる人財の育成を目指す。国際観光学部(入学定員366名を予定)では、「観光立国」を主導する中核人材の育成を目指して、1年次から4年次まで段階的に英語力を高めるプログラムや、アジア圏からの観光者増を想定した中国語の必修化等が想定されている。もう一つの情報連携学部(入学定員400名を予定)では、国際社会の情報戦略に長けた人財の育成に向け、異なる国のメンバーで共通の課題に取り組むチーム実習等が企図されている。情報連携学部は、赤羽台に開設される新キャンパスへの設置が構想されている。赤羽台キャンパスでは、学内どこでも利用できる無線LAN等のICT環境に加え、多用途の小規模実習室等、チーム実習を支える各種施設が整備される予定だ。「新学部では、授業内容も最先端のものとしたい。情報連携学部では、全学生にタブレットを持たせ、事前に世界のトップ大学のMOOCs等を受講させ、授業の時間は討論に充てるような、フリップドクラスを多用した授業内容が企画されている」と竹村学長は話す。加速した将来構想と変革の組織基盤「TOYO GLOBAL DIAMONDS」の完成に向け、急ピッチの改革を進める東洋大学であるが、この間の大学の変化について、竹村学長は次のような印象を抱いているという。「125周年事業では、“世界標準の大学へ”との未来宣言を打ち出した。自分としては創立150周年までに達成する目標として示したつもりであったが、SGUへの採択を契機に、達成までの期間が短縮されたように感じている。これは素晴らしいチャンス。大変な課題だが、頑張らないといけない」。改革の加速を可能にした基盤の一つとして、竹村学長は「都内へのキャンパス集中を早くに進めていたことが大きい」と話す。東洋大学は、1990年より、都市型大学の再生を目指して、白山キャンパスの再開発を進めてきた。2000年代以降には、工場等制限法廃止の追い風を受け、キャンパスの都心回帰を他大学に先駆けて推し進めた。2005年には、文系5学部の1・2年次の教養教育が白山キャンパスに統合され、4年間一貫教育が開始された(図3)。また、その後に続くキャンパス用地の取得やキャンパスの移転は、大学のみならず、学校法人京北学園との法人合併(2011年)も含め、初等・中等教育機関を網羅した総合学園計画として進められた。法人合併は、井上円了の建学の精神を継承しつつ、幼稚園及び中学校から大学院に至る総合学園として、更なる発展を目指したものであるという。これら学部再編やキャンパスの都心回帰等、東洋大学のリクルート カレッジマネジメント193 / Jul. - Aug. 2015図3 キャンパスと学部の変遷【年号】〜2005200620072008200920102011201220132014201520172016【各キャンパスにおける学部配置の変遷】【キャンパス&学部の整備】白山キャンパス1887~板倉キャンパス1997~朝霞キャンパス1977~川越キャンパス1961~赤羽台キャンパス2017~白山キャンパスでの文系5学部の4年間一貫教育開始、ライフデザイン学部を新設工学部を再編して理工学部を設置、総合情報学部を新設、国際地域学部を白山へ移転食環境科学部を新設国際学部と国際観光学部を設置、赤羽台キャンパスに情報連携学部を新設※設置構想中文学部経済学部経営学部法学部社会学部国際地域学部生命科学部ライフデザイン学部工学部国際地域学部食環境科学部国際学部(仮称)グローバル・イノベーション学科(仮称)国際地域学科(仮称)※設置構想中国際観光学部(仮称)※設置構想中理工学部総合情報学部情報連携学部(仮称)※設置構想中※2015年7月現在設置構想中。学部・学科の名称は仮称であり、計画内容は変更になる可能性があります。

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