カレッジマネジメント197号
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22リクルート カレッジマネジメント197 / Mar. - Apr. 2016力と意欲が課題」の大学で41.6%と最も多く、次いで「課題なし」37.0%、「定員確保ある程度課題」35.7%となっている。「WEB出願」は、定員確保に課題感のある大学で増やしたい傾向が見られる。課題 ⑤入試結果分析の充実度と入試方策の関係性自大学の学生像に合った独自入試を行うには、自大学の学生がどういうタイプなのか、入試形態等によってどのように異なるのか等、学内情報の分析が必要になることは容易に想像がつく。そこで、そうした入試を既に実施している大学、あるいはこれから増やしたい大学では、そうではない大学と比較した時に、入試結果の分析をより熱心に行っているのかを検討した。図8では、入試分析の活用状況と、学生像に合った独自入試の現在の実施率との関係を、倍率別に示した。次年度以降の入試改革に活用している大学は、活用していない大学に比べて、独自入試の実施率が高い。特に、高倍率大学では、入試改革に活用している大学では78.2%が独自入試を実施しているのに対して、活用をしていない大学では、独自入試の実施率は16.7%と極めて大きな違いがある。これほど明確ではないが、学部学科の改組に入試分析の結果を活用している大学のほうが、していな図8 入試分析の活用状況×学生像に合った独自入試の実施率(現在)(%) 0 20 40 60 80 100 未実施 実施 未活用 活用 未活用 活用 次年度以降の入試改革 学部学科改組 追跡調査 高倍率 中倍率 低倍率 77.8 70.4 78.2 69.2 40.0 16.7 87.8 92.9 72.9 65.8 64.3 77.2 71.4 78.9 77.6 58.0 50.0 75.5 図9 入試分析の活用状況×学生像に合った独自入試の導入意欲(将来)(%) 0 10 20 30 40 50 未実施 実施 未活用 活用 未活用 活用 未活用 活用 未活用 活用 FD材料 学部学科改組 次年度以降の 入試改革 教職員共有 追跡調査 38.0 25.9 36.4 26.0 29.6 18.9 24.3 30.9 31.9 22.1

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