カレッジマネジメント197号
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50リクルート カレッジマネジメント197 / Mar. - Apr. 2016金沢星稜大学の母体である稲置学園は、1932年(昭和7年)に創設した北陸明正珠算簿記専修学校を起源としています。1967年(昭和42年)には、学園の「誠実にして社会に役立つ人間の育成」という建学の精神を掲げ、金沢経済大学が開学しました。その後、2002年に大学院を設置するとともに大学名称を金沢星稜大学と改め、新たな歴史をスタートさせました。しかしながら、この頃から志願者の減少に歯止めがかからず、数年間はほぼ全入に近い状況が続きました。志願者数が最も減った2004年に、教職一体となって抜本的な教育改革と就職支援体制作りに着手しました。基礎学力と社会人基礎力を並行して強化するために、1・2年次の2年間にわたりこの二つを毎週学ぶ必修ゼミナールとしたほか、教育力を高める全学的なFD活動の定着と徹底した就職指導・支援により就職率が大幅に向上し、おかげで2006年には全入状態から脱出することができました。さらに、2007年度に開設したスポーツ学科及びこども学科からなる人間科学部が、単科大学としてのこれまでの金沢星稜大学に新風を吹き込んでくれました。人間科学部は、地域の人々と協働して様々な地域課題や教育課題に取り組むフィールド演習を2・3年次の必修科目としています。それに呼応して経済学部も地域課題への取り組みを2年次のゼミナールに導入しました。地域に学生を育ててもらうと同時に地域に貢献できる「地域に根ざした大学」として、これらの取り組みを全学的地域連携プロジェクトに拡大していきたいと考えています。多彩かつ徹底した就職支援制度自立した職業人の育成は、開学当初から掲げている使命でもあります。その就職支援体制の一つが、2005年に開始したCDP(キャリア ディベロップメント プログラム)という課外授業の取り組みです。公務員やみやざき・まさふみ氏1947年生まれ1984年 東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻博士課程単位取得後退学1989年 広島女子商短期大学助教授1993年 広島女子商短期大学教授1998年 金沢経済大学(現金沢星稜大学)教授2006年 稲置学園評議員2007年 金沢星稜大学人間科学部長2010年 金沢星稜大学副学長2014年 金沢星稜大学学長専門はシステム科学、コミュニケーション論地域に学び、世界へ飛翔する人を育てる大学に金沢星稜大学 学長宮﨑 正史

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