カレッジマネジメント197号
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74リクルート カレッジマネジメント197 / Mar. - Apr. 2016編集のおと▶今回の特集テーマは“入学者選抜”。思えば25年前、文章を書くことが何より好きだった自分は国立を論文中心で受験した変わり種でした。今回取り上げた新しい入試は、一芸入試とも揶揄されたAO入試と違い、大学が示す“欲しい人物像”“将来像”に対して自分がそうである・そうなりたいと願う受験生が挑戦する、相互選択型の入試です。この入試を勝ち抜いた学生が、大学で学ぶことを楽しみに進学していく、そんな兆しを感じました。(林)▶編集作業のさなか、立春を迎えました。立春は息子の誕生日でもあります。教育改革の現場を取材するにつけ、将来息子が受ける教育が自分の時代とは大きく変わっていくことを実感します。最近その息子は、保育園で年長のお兄ちゃんたちの後をついて歩き回り、歌の真似をし、おもちゃを使って遊ぶのをじっと観察しています。年長者が年少者の面倒を見て、年少者は年長者の真似をする。シンプルですがこれが教育だなぁと思います。(鹿島)▶名優大滝秀治さんは、『北の国から』の出演時、ロケ隊が来る1週間前に富良野に現れてくまなく歩き回り、地元の人が着ているジャンパーをねだって手に入れたそうだ。それを着て出演し、登場人物の「履歴」に重ねようとした。『うちのホンカン』では、警察官の制服を入手し、ロケ地で毎日交通整理していたそうだ。あきれるほどのプロ魂。ハリウッドでは、ベテラン大スターでもアクターズ・スタジオで学ぶそうだが、目の前にある「ゴール」が、実は「出発点」であることを考えさせてくれる。新入生、新社会人に贈りたい逸話だ。(佐々木)▶我が子と図書館に行く機会が多くなりました。なぜか紙芝居ばかり選ぶ。主人が言うには、私の読み方が相当面白いらしい。そう言われて気づく、私ってどこまで本気で読んでいるのか。何度も同じ物語を読んでいると次はどんなシーンか分かってしまい、早く終わらせるために抜かして読んですぐに「飛ばした!」と注意が。我が子には物語すべてが記憶されているのです。手抜きができない紙芝居、早く自分で紙芝居を読めるようになって、今度は私を楽しませて欲しいと願っています。(鈴木)▶社会に出て様々なことを知るたびに、学生の頃このことを知っていれば人生違ったのでは、と思うことが多々あります。後悔のない選択をしてきたつもりですが、選択肢を知らずに狭めてしまっていたかと思うと悔しくもあり。PCやスマホがない時代も懐かしいですが、情報が溢れるいま、今回掲載したような最新の入試動向など、人生が広がる選択肢があることを届けていけたらなと思いました。(松本)▶サッカーU23日本代表が、アジア予選で優勝してオリンピック出場を決めた。アジアで8位が最高で、「勝てない世代」と揶揄されていた世代。しかし、初戦を辛勝すると、毎試合ドラマのように劇的に、しぶとく勝ち進み、見事優勝を勝ち取った。信頼できる良き指導者にも恵まれ、本当に23歳以下の若い世代の短期間での成長は素晴らしく、目を見張るものがあった。若者の力を信じていなかったのは、私たち大人だったのかもしれない。(小林)発行人/中島淳二 編集人/小林 浩 発行所/株式会社リクルートホールディングス編集制作/林 知里・鹿島 梓・佐々木 泉美・鈴木規子・松本 恵本社/〒104-0031 東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワーリクルート進学ホットライン 0120-161-656(フリーダイヤル)受付時間/月〜金曜日(祝日・年末年始を除く)10:00〜17:00(13:00〜14:00除く)FAX 03-6705-0245DTP・印刷/図書印刷株式会社本誌の記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。◆バックナンバー・WEB限定 月次特集はこちらから◆『カレッジマネジメント』で検索http://souken.shingakunet.com/college_m/ テクノロジーで、 学びを変えていく。

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