カレッジマネジメント206号
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44リクルート カレッジマネジメント206 / Sep. - Oct. 2017・全体 (図表14)2008年は名城大学が1位。リーマンショック後の景気後退で、その後の5年間は国立大学の名古屋大学が1位となるが、景気が回復すると、名城大学が2014〜2015年、2017年に1位となっている。2008年には1位の名城大学に迫る勢いだった中京大学は、2014年に新増設で志願度を上げたものの、再び2010年以降の水準に戻った。最新の2017年時点で、上位2校と3位以下の8校とは3ポイント以上の開きがあり、ここ3年は2強時代が続いている。また、東海といえば国公立志向だが、2017年にランクインした校数は6校と過半数を占めた。他エリアと比較して多いだけでなく、景気が回復した2013年以降も志願度を維持してきた。しかし2017年には名古屋大学と静岡大学を除く国公立大学が全て志願度を下げた。一方、全私大が2017年に志願度を上げたが、2008年レベルまで志願度を回復できた大学は少なく、二極化の可能性も出てきた。・男子 (図表15)2008年に断トツのトップだった名城大学の志願度が、景気後退に伴い下降し、2011年までの3年間は名古屋大学が1位となり、2012年に名古屋大学と名城大学が同率1位となったのを境に今度は名城大学が上昇、2013~2015年、2017年とトップに返り咲いた。この2校に積極的な新増設改革等を軸に静岡大学(2013年)と中京大学(2014年)が食い込んだが、2017年には2位と3位以下には4.6ポイントもの開きがあり、3位以下は混戦模様だ。志願度上位10校の変遷東海全体では名城大学(4回)と名古屋大学(6回)が1位を攻防。景気回復後の私立大学は二極化。名城大学と名古屋大学の2強時代へ。2017年に多くの国公立大学が志願度下げる。私大は二極化。図表14 【東海:全体】志願度10年推移(2017年志願度上位10校)(%)(年)2610141810位 名古屋工業大学9位 名古屋市立大学8位 愛知大学7位 岐阜大学6位 三重大学5位 静岡大学4位 南山大学3位 中京大学2位 名古屋大学1位 名城大学201720162015201420132012201120102009200811.211.110.99.98.27.06.65.75.55.44.010.97.67.27.16.05.95.85.45.1

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