カレッジマネジメント208号
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62リクルート カレッジマネジメント208 / Jan. - Feb. 2018編集のおと▶近所で競争が激しいのが、クリーニング店。開店したと思ったら瞬く間に消える店もある厳しい市場です。今の地に引っ越してきて10年の間に、あちこちの店に依頼してみた結果、現在「丁寧な職人技が光る店」と「神対応が光る元気な店員さんの店」の2店に絞って併用中。礼服などは前者に、その他は後者に。近さや安さだけなら他の選択肢もある中で、浮気させない強みを持つその2店は、地元の支持を受け繁盛し続けています。(金剛寺)▶尖った経営をしている企業は多くあっても、大学経営へ直接の示唆にはしにくい。勝負する「武器」を絞りこみ、それを全学的に磨き、アイデンティティを確立している大学の強さを明らかにしたい。そんな意識から生まれた本特集でしたが、V字回復を遂げた大学は必ずターニングポイントとなる厳しい局面を経験し、そこでスジの良い意思決定をしていることが分かりました。追い込まれてこそ最後守るべきものが見えるのかもしれません。(鹿島)▶脚本家・倉本聰さんの講演を聞いた。印象に残ったのは「日本人は〈美〉に極めて敏感で、〈醜〉には極めて鈍感」というくだり。目の前の美意識は発達していても、全体で見ると調和がとれておらず醜い。倉本さんはどんどん伐採されて行く森林を守らなければならないと説いていた。古来日本人は盆栽に宇宙観を込めるほど「小さな美」も大切にして来た。「小さくても強い」に通じることがあるでしょうか。(佐々木)▶11月、2大学の学園祭に行ってきました。最初の1校は地元散歩中にふらっと立ち寄り、もう1校は学生手作りのプラネタリウム見たさに下調べして行きました。どちらも大人も子どもも楽しめるコンテンツが充実しており、学生の企画力すごい。特に手作りプラネタリウムの素晴らしさに感動し、子どもと一緒に星の話で盛り上がりました。星の魅力を感じさせてくれた学生に感謝。(鈴木)▶年の瀬を意識すると急に思い出す来年の干支。今年は何年だったっけと記憶を辿るところから始まり、毎年2月にもなればすっかり忘れているように思います。今年の干支「戌」の字には「草木が枯れている状態」という意味があるそうです。昨年の「酉」が「果実が成熟の極限に達した状態」を意味していたので、刈り取って次の春に向けて準備をしている時期なのだと勝手に解釈しています。2018年が皆様にとってよき年になりますように。(松本)▶特集「小さくても強い大学の『理由』」いかがでしたでしょうか。実は、ずっとこの特集をやりたかったのです。全国の大学に伺ってみると、非常に個性があって、魅力的な大学が数多くあります。しかし、残念ながら、それが学内で共通言語化できていなかったり、社会に伝わっていないというケースが多いことに気づきました。再び人口減少フェーズに入ります。悲観する前に、改めて個性や強みを見つめ直す機会を設けてはいかがでしょうか。(小林)発行人/山口文洋 編集人/小林 浩 発行所/株式会社リクルートホールディングス編集制作/金剛寺 千鶴子・鹿島 梓・佐々木 泉美・鈴木規子・松本 恵本社/〒104-0031 東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワーリクルート進学ホットライン 0120-161-656(フリーダイヤル)受付時間/月〜金曜日(祝日・年末年始を除く)10:00〜17:00(13:00〜14:00除く)DTP・印刷/図書印刷株式会社本誌の記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。◆バックナンバーはこちらから◆『カレッジマネジメント』で検索http://souken.shingakunet.com/college_m/

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