カレッジマネジメント218号
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61リクルート カレッジマネジメント218 / Sep. - Oct. 2019て取れない。金融業は0.28倍と前年の0.21倍よりも0.07ポイント増加した。IT技術等を使用した将来的な省力化や、不確実な金融政策のため、企業が採用を手控え求人総数は減少した。一方でそのような企業側の行動を見越して、志望する学生がそれ以上に減少した。一方で建設業と流通業が、求人倍率が減少する傾向となった。特に建設1987年3月卒1988年3月卒1989年3月卒1990年3月卒1991年3月卒1992年3月卒1993年3月卒1994年3月卒1995年3月卒1996年3月卒1997年3月卒1998年3月卒求人倍率2.34倍2.48倍2.68倍2.77倍2.86倍2.41倍1.91倍1.55倍1.20倍1.08倍1.45倍1.68倍求人総数608,000655,700704,100779,200840,400738,100617,000507,200400,400390,700541,500675,200対前年増減数-+47,700+48,400+75,100+61,200▲102,300▲121,100▲109,800▲106,800▲9,700+150,800+133,700対前年増減率-+7.8%+7.4%+10.7%+7.9%▲12.2%▲16.4%▲17.8%▲21.1%▲2.4%+38.6%+24.7%民間企業就職希望者数259,500264,600262,800281,000293,800306,200323,200326,500332,800362,200373,800403,000対前年増減数-+5,100▲1,800+18,200+12,800+12,400+17,000+3,300+6,300+29,400+11,600+29,200対前年増減率-+2.0%▲0.7%+6.9%+4.6%+4.2%+5.6%+1.0%+1.9%+8.8%+3.2%+7.8%1999年3月卒2000年3月卒2001年3月卒2002年3月卒2003年3月卒2004年3月卒2005年3月卒2006年3月卒2007年3月卒2008年3月卒2009年3月卒2010年3月卒求人倍率1.25倍0.99倍1.09倍1.33倍1.30倍1.35倍1.37倍1.60倍1.89倍2.14倍2.14倍1.62倍求人総数502,400407,800461,600573,400560,100583,600596,900698,800825,000932,600948,000725,300対前年増減数▲172,800▲94,600+53,800+111,800▲13,300+23,500+13,300+101,900+126,200+107,600+15,400▲222,700対前年増減率▲25.6%▲18.8%+13.2%+24.2%▲2.3%+4.2%+2.3%+17.1%+18.1%+13.0%+1.7%▲23.5%民間企業就職希望者数403,500412,300422,000430,200430,800433,700435,100436,300436,900436,500443,100447,000対前年増減数+500+8,800+9,700+8,200+600+2,900+1,400+1,200+600▲400+6,600+3,900対前年増減率+0.1%+2.2%+2.4%+1.9%+0.1%+0.7%+0.3%+0.3%+0.1%▲0.1%+1.5%+0.9%2011年3月卒2012年3月卒2013年3月卒2014年3月卒2015年3月卒2016年3月卒2017年3月卒2018年3月卒2019年3月卒2020年3月卒求人倍率1.28倍1.23倍1.27倍1.28倍1.61倍1.73倍1.74倍1.78倍1.88倍1.83倍求人総数581,900559,700553,800543,500682,500719,300734,300755,100813,500804,700対前年増減数▲143,400▲22,200▲5,900▲10,300+139,000+36,800+15,000+20,800+58,400▲8,800対前年増減率▲19.8%▲3.8%▲1.1%▲1.9%+25.6%+5.4%+2.1%+2.8%+7.7%▲1.1%民間企業就職希望者数455,700454,900434,500425,700423,200416,700421,900423,200432,200439,500対前年増減数+8,700▲800▲20,400▲8,800▲2,500▲6,500+5,200+1,300+9,000+7,300対前年増減率+1.9%▲0.2%▲4.5%▲2.0%▲0.6%▲1.5%+1.2%+0.3%+2.1%+1.7%図表1 求人総数及び民間企業就職希望者数・求人倍率の推移業は9.55倍から6.21倍と3.34ポイント低下した。内訳をみると、建設業界を希望する学生が前年度比51.1%増加し、2015年卒の水準まで回復した※1。建設業界は新卒がなかなか採れないため、週休2日制を広げるなど、業界全体で働き方改革を推進している。また理系学生を技術枠で採用する等の動きも広がっている。これらの取り組みが功を奏し、志望学生が増加した可能性がある。また建設業は求人総数が-1.8%と4年ぶりに減少した。建設業は新卒採用が難しいため、中途採用へと採用戦略をシフトしている可能性もある※2。 また流通業に関しても12.57倍から11.04倍と1.53ポイント低下した。流通業全体で求人総数は2.5%の減少と求人総数及び民間企業就職希望者数:(人)(万人)(倍)1987年3月卒88年3月卒89年3月卒90年3月卒91年3月卒92年3月卒93年3月卒94年3月卒95年3月卒96年3月卒97年3月卒98年3月卒99年3月卒2000年3月卒01年3月卒02年3月卒03年3月卒04年3月卒05年3月卒06年3月卒07年3月卒08年3月卒09年3月卒10年3月卒11年3月卒12年3月卒13年3月卒14年3月卒15年3月卒16年3月卒17年3月卒18年3月卒19年3月卒20年3月卒020406080100120民間企業就職希望者数求人総数求人倍率2.342.482.682.772.862.411.911.551.201.081.451.681.250.991.091.331.301.351.371.601.892.142.141.621.281.231.271.281.611.731.741.781.881.830.00.51.01.52.02.53.0

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