キャリアガイダンス保護者版
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各大学では、ここで紹介する入試方法を組み合わせて行っています。各入試の基本をおさえたうえで、個別の大学の入試について見てみましょう。保護者も知っておきたい 大学入試の基礎知識AO入試国公立大学一般入試センター試験私立大学一般入試推薦入試どういうもの?➡志望理由や入学後の勉強意欲などを評価し、合否を決定する入試制度。試験の名称も内容も大学によりさまざま。大きく分けて、入学志願書や論文を重視するタイプと、面接での人物評価を重視するタイプがある。一部の大学では学力試験も課す。スケジュールは?➡早くは8月から、多くの場合10~12月に試験が行われる。高3の4月ごろから準備を始める生徒が多い。注意点は?➡学校ごとの「アドミッションポリシー」(大学の入学者受け入れ方針)をよく理解したうえで、自分が将来何をやりたいのか、それはなぜか、大学でどんなこと学びたいかが問われるため、一般入試とは異なる対策が必要。どういうもの?➡センター試験と各大学2次試験(筆記方式)の合計点で合否が決まる。2次試験は、前期日程と後期日程、各1回ずつ受験できるので、国公立大学は2回または2校受験できることになる(学校によって、後期日程なし、中期日程あり、3次試験ありもある)。スケジュールは?➡センター試験の自己採点をふまえ、1月下旬~2月初旬に2次試験の各日程の出願校を決めて出願。各大学の2次試験は、前期日程が2月下旬、後期日程が3月中旬に行われる。注意点は?➡センター試験の結果が一定点数以下は不合格にする「2段階選抜」を行う大学がある。また、センター試験と2次試験の配点比率は各大学で異なる。どういうもの?➡正式名称は「大学入試センター試験」。高校での基礎的な学習レベルを問うマークシート方式の試験。国公立大学の1次試験のほか、私立大学の多くが「センター利用入試」方式を採用している。国立大学の推薦入試でも課される場合が多い。受験教科や科目数は、私立大学はおおむね2~3教科、国立大学は5(6)教科7科目など多くなる。スケジュールは?➡例年1月13日以降の土日に2日間にわたって行われる。願書提出が10月上旬締め切りと早い。注意点は?➡センター試験の大幅改編が検討されており、早ければ2018年度から変更予定。浪人すると新しい試験の対策も必要になる可能性も。どういうもの?➡受験科目は、文系は国語、英語、選択科目(地歴・公民・数学)、理系は英語、数学、理科の3教科型が一般的。同じ大学・学部でも、さまざまな入試方式を併願できるのが最近の特徴。A日程・B日程と2パターンの受験時期を設けていたり、センター試験の成績で合否判定する「センター利用入試」、「全学部統一入試」など1回の試験で複数学部を受験できる大学もある。スケジュールは?➡1月下旬~3月上旬にかけて実施される。注意点は?➡近年、入試方法が多様化し、非常にわかりにくくなっている。志望校の入試制度をよく調べて受験計画を立てる必要がある。どういうもの?➡多くの場合は学力試験を行わず、高校の成績(評定平均値)と面接や小論文などで選考される入試。人物や適性、意欲などが問われる。ただし国公立大学では推薦入試でもセンター試験を課すところがある。推薦入試には高校の指定がなく出願できる公募制推薦のほか、大学が指定した高校に推薦枠を与えて入学者を募集する指定校推薦がある。指定校推薦は、高校で選抜されれば出願後の合格はほぼ確実。スケジュールは?➡11月以降に出願し、選考が行われる。指定校推薦の場合は、学校にもよるが9月ごろから高校の校内会議で推薦者が選抜され、出願となる。注意点は?➡選考では評定平均値が重要な要素。1年生からの成績や生活態度が問われる。22

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