高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2015
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こんなときどうする?どうしてる?そうはいっても、なかなか理想どおりにいかないのが現実。日頃よくあるケースについて先生からのアドバイスと先輩保護者の工夫例を紹介します。「遠距離通学のため帰宅が遅めになり、就寝時間がどんどん遅くなっている。毎晩深夜でも大丈夫?」「菓子パン、コンビニ食、ファストフード、スナック菓子など、外食や間食がすごく増えてきた」「布団に入っても、スマホをいじり夜更かし。スマホをしながら寝落ち。電気も朝までつけっぱなし」「部活の帰りに、外で食べてきてしまう。夕飯時にはお腹がすかず、深夜に何か食べている」睡眠で脳を休ませて寝る前のスマホはNG栄養バランスを考えて選ぶ練習後の補食は食べ過ぎに注意高校生の場合は、平均的には7〜8時間くらい睡眠が必要でしょう。しかし、本当に必要な睡眠時間は実は一人ひとり違います。日中に眠気があるならその子にとって睡眠不足ということ。また、脳は朝起きてから約15時間で疲れたという信号を出して、眠らせるようにします。深夜眠くなくても脳は動いていないかもしれません。脳の動いている時間を有効に使えるように、一度睡眠習慣を見直してみるのも一案です。(宮崎先生)「部活をしていて仕方ないので、親が早めの行動をとる」「さっさと夕飯・入浴をしない場合、自分で茶碗を洗うように決めた」「帰宅時間を決めて守らせている」ディスプレイ画面を見る際は、脳のメモリーを大量に使っています。だから、寝る前にスマホなどの画面を見ると脳が興奮し、睡眠の質が著しく悪化するのです。自分で管理できないなら親が預かりましょう。電気をつけたままで寝るのも、睡眠中に体内を浄化したり免疫力をアップするメラトニンの分泌が抑制されてしまうので、禁物です。(宮崎先生)「充電器をリビングに置く」「PCは0時になると使えないように制限をかけた」「友達に自分から寝ることを伝えて終了するように言っている」「寝る前に、必ず電源を切るようにさせている」「使い方について話し合う」コンビニ食やファストフードを全面的に禁止するのは無理。それよりそこで何を食べるかが大事であることを伝えましょう。甘いだけのパンではなく、自分の体のためには、野菜やチーズの入ったサンドイッチを選んだほうがいいという意識をもたせることが重要です。菓子類の食べ過ぎが気になるなら、極力家に置かないこと。または、個装タイプなら食べ過ぎを防げます。(上西先生)「お小遣いを少しずつしか渡さないようにし、頻繁にはコンビニに寄って来れないようにした」「カロリーや栄養成分の表示を見せて、あまり摂り過ぎないように話をした」スポーツ栄養の立場から見ても、練習のあとに早めに少し食べておくのは必要なことです。ただし、あくまでも補食ですから、夕飯時に食べられないほどの量を食べるのはNGです。量は人によって違うと思いますが、例えばおにぎり1個など最小限にし、夕飯は家でしっかり食べる。そうすれば、夜中にお腹がすくこともありません。(上西先生)「家の食事では野菜がたくさん摂れるメニューにしている」「子どもが好きなメニューを作り、家で夕食を食べたくなるようにしている」「おにぎりかパンのどちらか1つにさせ、その代わり帰宅後はすぐに食事できるように支度する」先輩高校生保護者はこうした!先輩高校生保護者はこうした!先輩高校生保護者はこうした!先輩高校生保護者はこうした!50

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