高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2015
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「部活で、食欲がすごく増してきた。食べ過ぎではないかと心配になってしまう」「体型を気にして、ほとんど食べない。栄養失調になってしまうのではないかと心配」「朝早く家を出るため、時間がなく朝ごはんが食べられない」「帰宅後、疲れて眠り、深夜に起きて食事。もしくはそのまま寝てしまう」仮眠を取るなら15分〜20分午前中の集中力が落ちます食べても太りにくい体作りを体重と体脂肪を測って管理人間は、約16分くらいで眠りに入り、その後30分くらいで深い眠りのノンレム睡眠に入ります。15分〜20分の仮眠なら、眠りが浅いので起きてすぐに脳が動きます。しかし、1時間も寝ると深い眠りに入ってしまい、起きてもしばらく頭が働きません。その時間が無駄なうえに、就寝時間がさらに遅くなります。眠いならその日は寝て、朝に勉強したほうがいいでしょう。(宮崎先生)「10〜15分寝かせたら起こす。ガムを噛ませて眠気解消」「お風呂掃除を頼み、風呂に入らせる」「寝る時間を決めて目覚ましをかけるなどの、自己管理をするように話をした」朝食を食べないと、必要な栄養素が十分に摂れません。脳はグルコース(ブドウ糖)を必要としていますが、それが供給されないと頭が十分に動かず、午前中の集中力、作業効率がダウンします。また、朝食を抜くと、おそらく夜多く食べるようになり、肥満になる危険も。前日のおかずの残り+牛乳でもOK。食べることが大事です。(上西先生)「スープや味噌汁だけでもとらせる」「野菜ジュースやヨーグルトなど手早く食べられるものにした」「スムージーを作り飲ませる」「食べながら歩けるおにぎりを持たせた」「できるだけ早く寝るように促した」食事制限をすると見かけ上は痩せても、貧血や肌荒れ、体脂肪率上昇などにつながるので、成長期の子どもには危険です。きちんと食べてしっかり体を動かし、代謝をあげ、太りにくい体を作るのが長い目で見ても有効なダイエットといえます。絶対避けてほしいのは今はやりの主食抜きダイエット。例えば、たんぱく質を食べれば筋肉になりますが、そのためにはベースとなる炭水化物が不可欠なのです。(上西先生)「〝かわいい〞など娘の容姿に対し、ポジティブな言葉をかける。話を聞いてあげる」「一人ずつの小皿で出すようにして必要な量は食べさせている」種目にもよりますが、運動をすればたくさん食べる必要がありますし、筋肉になりますから心配しなくてもいいでしょう。ただし、体重と体脂肪を定期的に測って、肥満傾向になっていたら食べ過ぎです。逆に、練習がハードで食事がとれないという場合は、その部活が合ってない可能性もありますが、入部直後なら慣れるまではついていけないこともあるので、しばらく見守ってもいいと思います。(上西先生)「食事量を量って食べさせる」「野菜、鶏肉、大豆など、低脂肪高たんぱく食を心がけた」「味噌汁の具に野菜をたくさん入れる」睡眠や食生活の乱れが、高校生に与えるリスクは意外に多いことがわかりました。目の届かない部分が増えているからこそ、子どもが自己管理できるようになるための働きかけとともに、保護者が家庭内でできることをしっかりサポートしていきましょう。先輩高校生保護者はこうした!先輩高校生保護者はこうした!先輩高校生保護者はこうした!先輩高校生保護者はこうした!51

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