高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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親の心、子も知ってるが… 演劇部で活躍するミク。先輩たちは何かと自分を主役に指名するけれど、尊敬するのは長塚圭史。才能のある名脇役のほうが渋くて好き。2年生になってすぐの4月に進路ガイダンスがあった。将来は何となく、国際協力に関連する仕事がいいなと考えて、英語を頑張っている。演劇部でも英語劇を提案して、秋の文化祭では自分が中心になってやることになり気合いが入っている。 6月の体育祭では今年はダイキ先輩とは違う組で残念。去年一緒でユーモアもリーダーシップもあって気になっていたけれど、「鉄研か…」と趣味の違いがネック。会えば笑顔を見せてくれるから、そんな感じでもいいか。むこうは受験生だし。体育祭は真剣勝負。自分の青組のために積極的に応援のアイデアを出すなど準備期間も楽しんでいた。けれど家に帰るとお母さんが「2年生なのに勉強もしないで。朝ごはんも食べずに学校に行くし…」とぐちぐち言う。「3年になったらちゃんと勉強するよ!」とつい反抗してしまう。心配してくれているのはわかっている。 1学期の終わりに先生から、夏休みを利用してオープンキャンパスに行くように言われた。それで、国際関係の学科がある大学にいくつか行ってみた。大学生ってキラキラしててなんか楽しそう! なかでも留学生をたくさん見かけた大学が気になっていた。一緒に行ったモエが、指定校2年生高校2年生・ミクの1年間【小島先生からのアドバイス】「行事や部活などで子どもが忙しくなり、口出ししたくなることが増えますが、命令や叱咤でなく、質問形式のコミュニケーションがおすすめです。自分で考え行動する、自立を促すきっかけになります」ミ ク伽里街高校2年生。演劇部所属。才気あふれるアクティブ女子高生。勉強しない/子どもが勉強していないとつい口を出したくなりますが、「勉強しろ」と言われるほどやる気がなくなるものです。「体育祭の準備大変なの?」など質問形式で声をかけたり、勉強以外で頑張っている姿勢も理解してあげたいですね。朝食を抜く/高校生になっても、朝食の大切さは変わりません。朝食を抜くと脳に必要な栄養分がいかないため午前中の集中力や作業効率が上がらない、夜にたくさん食べて肥満になる可能性が高まるなどマイナス面がたくさん。軽めでも必ず食べさせたいところです。今の大学の多くは、構内を見学したり講義を受けられる「オープンキャンパス」を行っており、保護者の参加も歓迎されています。大学の空気を肌で感じられる良い機会のため、参加を夏休みの宿題にしている学校もあります。イベント化されている傾向もあるため、オープンキャンパス以外の普通の日に見学に行くと普段の様子がわかります。オープンキャンパス7月登場人物*1999年生まれの女子の名付け第1位「未来」*進路ガイダンス/2年生での進路ガイダンスでは、外部の専門家による講演や大学の模擬授業を行うなど、進路先決定に向けて学びをどう深めていくか、学部や学科の選び方について指導されることが多いようです。6月4月5月16for Parent 2016

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