高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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for Parent 2016Cサマープログラム」が開催されており、海外の学生ともポスターを前にディスカッションを繰り広げていた。体験から学修するプロセスが視野を世界へ広げていく体験の中から興味関心を広げ、自ら行動して理論を練り上げ、身をもって知識を身につけていく。そんなアクティブラーニングが、学生たちの大きな成長の要因となっている。1、2年次には好奇心や意欲を刺激する多くの仕掛けを用意し、3年次以降は企業に協力を得た課題解決型の授業も展開していく。こうした先進的なプログラムや大学の手厚いサポートに対しては、企業や保護者からの評価も高い。入学して1年目ながら、第一期生の多くが「世界と日本の懸け橋になりたい」と展望を語っているという。2年次には、それぞれにミッションを持って8週間の短期留学へと出発する。学生たちはそこでどんな答えを見つけてくるのか。帰国後のさらなる成長に宮崎教授は期待を寄せる。「今はまだ視野を広げている段階ですが、グローバルな企業や職種に進むことは確か。4年後には卒業生が世界中に散らばり、活躍している、というのが私の理想です」社会で本当に役立つ力を養うアクティブラーニング「世界で働き」「世界と働き」「世界をもてなす」グローバル人材の育成を目的に、2015年4月、千葉商科大学に国際教養学部は誕生した。実学教育を長年実践する同学は、アクティブラーニングを積極的に採り入れ、社会で役立つ実学を修得した人材を数多く輩出してきた。同学部もまた、多くのアクティブラーニングによって「本当に使えるグローバルな力」の修得をめざしている。海外へ行くと「日本とはどんな国なのか」という、自分のアイデンティティに関わる疑問が少なからず生じる。初めに外から見つめた日本を、別の角度から学ぶために行われるのが奄美でのフィールドワークだ。薩摩と琉球の間で独自の文化を築いてきた奄美の歴史や自然、産業について事前に学び、各自研究テーマを設定して現地を訪問した。地元の人々や伝統工芸・芸能に触れ、日本を再発見した学生は、その研究結果を「ポスターセッション」の形式で発表。学内にポスターを展示し、その内容について学生同士が質問や意見交換を活発に行った。同時期には、各国の大学生を同学に招待し、日本の文化や経済を体験してもらう「CU千葉商科大学巣鴨高等商業高校(1928年)を前身として1950年に開学。国際教養学部、商経学部、政策情報学部、サービス創造学部、人間社会学部の5学部7学科を擁し、専門的知識と幅広い教養を身につける「実学教育」を展開する。採用意欲の高い企業をネットワーク化した「CUCアライアンス企業」約660社(2016年2月現在)と連携するほか、合同企業セミナーや学内選考会等、企業連携キャリアプログラムも豊富だ。●DATA千葉県市川市国府台1-3-1TEL047-373-9701(入学センター)http://www.cuc.ac.jp/URL35千葉商科大学国際教養学部 学部長宮崎 緑 教授「私たちがつくり上げた挑戦的な教育プログラムの成果はすでに表れています。学ぶ“意欲”があれば、真のグローバル人材へ成長できると確信しています」大島紬の工房で泥染めを体験したり、マングローブの原生林をカヌーで探索したり…。奄美での体験や調査が、より深く日本を理解するきっかけに。フィールドワーク in 奄美6月奄美での調査結果はポスターで発表。島田晴雄学長や、サマープログラムで訪れていた海外の学生からの質問にも回答し、意見交換を行った。ポスターセッション& サマープログラム7月

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