
先生・教授
| ■健康と栄養から、社会をリードする人材を育成する |
管理栄養士 |
島崎 弘幸教授
人間科学部 健康栄養学科
|
医療福祉の現場や企業で人々の健康増進を担う「管理栄養士」。その入り口となるのが「栄養と代謝」
- ■「栄養と代謝」ってそもそもなんだろう?
- 「ヒトはおしっこ。では鳥は?魚は?植物は?」。島崎先生の「栄養と代謝」の授業は、このような問いかけから始まる。この話はタンパク質の代謝についてのもの。体に入ったタンパク質は消化酵素によってアミノ酸となる。その後、どのようなかたちで体の外に出されるのか、という質問だ。ヒトなら尿素として、鳥は尿酸、魚はアンモニア、植物はトランスアミナーゼというのがその答え。人間にとっては当たり前のことが、生き物のかたちによって異なる。こんなナルホド話から島崎先生の授業はスタートするのだ。
- ■理系・文系、どちらの出身者にも分かりやすい学びを
- 保健・医療・福祉の現場や、地域や職場で人々の健康増進に中心的な役割を担うのが「管理栄養士」。人間総合科学大学・健康栄養学科は、国家資格である管理栄養士資格を取得し、栄養分野のリーダーとなる人材を育成する学科だ。管理栄養士になるためには、多くのことを学ぶ必要がある。栄養学、衛生学、人体・病気の仕組み、食文化、食べ物とこころの関係…。それは理系・文系の枠にとらわれない、食と人間に関する全てを幅広く学んでいくということなのだ。事実、島崎先生の授業を受ける学生も理系・文系両方の出身者がいる。だからこそ島崎先生が心がけていることは、冒頭のようにまず「分かりやすい話をすること」だという。「専門用語ばかりを並べた勉強では、学生は知識が自分の中にすんなり入ってこないでしょう。栄養も代謝も、なによりまず生きているものにとって身近なこと。それを理解してもらうことから私の授業は始まるんです」。
- ■「これから」を健康と栄養で支える。それが管理栄養士
- 島崎先生は、肥満になりにくい食用油(エコナ油)などの開発者としての顔も持つ、脂質の分野での権威である。ゼミではそのネットワークを生かし、企業の開発部門を訪れる、食品開発の現場体験も行われている。学生でいながら最先端の研究・開発の現場に触れる。それは将来に向けて大きな意味を持っているのだ。「人間総合科学大学、そして私のところで学んだ学生は、将来健康や栄養の分野で社会を引っ張る存在になってほしいと考えています。それが大学で専門分野を学ぶことの意味ではないでしょうか。そのためには、まず自分の研究や考えを人に対してきちんと説明できる能力を持たなくてはいけません。だから、学生のうちから実社会と関わることは必要なことなのです」。企業による数々の偽装事件など、企業と食、そして安全が様々な面で注目を集める昨今、健康や栄養に関する専門的な能力は、社会が求めるところと言えるのかもしれない。そして、島崎先生のところから、これからの健康と栄養を担う人材が巣立っていく日も近いのではないだろうか。
|
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。