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●学びのフィールド:社会・生活との関りを見てみよう.
文化人類学はこんなふうに社会や生活とかかわっているんだ。●現代社会から日本人らしさが消えていく かつての日本人は、祭りや季節行事などを催すハレの日と、普段の生活、ケの日のけじめがはっきりしていた。着る物、食べ物、振る舞いすら、ハレの日とケの日では大違い。現代では、ハレとケの境界があいまいになり、日本人らしさがなくなったとも言われる。そうした民俗学的な特徴が失われていく原因は何だろう? 急速な国際化によるものなのか、あるいは? 文化人類学のテーマだ。 ●洗濯する姿勢の違いで分かる世界観 日本ではひざを折ってしゃがんだ姿勢で、ヨーロッパではひざまずいて洗濯をする。ところがアフリカでは上体を深く前屈させ、足を伸ばしたまま地面に器を置いて洗濯をするのだそうだ。こうした習慣の違いは、それぞれの身体的な特徴と、身体と地面のかかわりの中で考えていかなくてはいけない。ここから、住居や履き物などの物質文化や日常的な価値観や世界観、リズムや音楽との関連性が見つかっていく。 ●日本人はなぜ胴長短足なのか? 日本人は胴が長く足が短い。これは、消化の悪い米を主食としてきたからだけではなく、寒冷地に起源をもつモンゴロイドの宿命なのだ! 逆に、サハラ砂漠に住む西アフリカの黒人は、日本人と身長はそう変わらないのに手足が非常に長いという特徴を持つ。なぜなら、暑い気候では少しでも発汗面積を増やさなければならないという動物学上のルールに基づいているから。文化人類学を学べば、キミの胴長短足は当然のことだと納得できる?! |