●関連するキーワード: 環境ホルモン ごみ問題 エコロジー |
●学びのフィールド:社会・生活との関りを見てみよう.
応用化学はこんなふうに社会や生活とかかわっているんだ。●人体に悪影響を及ぼす環境ホルモンの謎を解き明かそう 環境中に放出された化学物質が体内に入り、体内のホルモンの働きを妨げる環境ホルモン。多くの野生動物種の生殖系で異常が見られることから、ヒトに対する影響も懸念されている。ホルモン類似作用をもつ化学物質は環境中にはどのくらいの濃度で存在しており、動物にどのような悪影響を及ぼすのかなど、分析化学の分野から環境ホルモンの謎を探ってみよう。 ●ゴミ問題について考え、地球を住みやすい星にする 人間活動の都市への集中は、効率化と利便性を提供しているが、一方で環境の悪化、汚染といったマイナス面を生み出している。環境対策が叫ばれる現在、我々が住む都市はもちろん、地球全体の環境を向上させるために、リサイクルあるいは生分解性を持つなど環境保全に役立つ高分子材料の創成が大切。そのためには高分子化学の知識が必要だ。 ●製品そのものだけでなく、製造の過程からエコロジーを考える ダイオキシンが発生する塩化ビニル樹脂の代わりに、ポリスチレンやポリエステル系の樹脂が考えられたが、これらの製品を作る際に、触媒として塩素を含んだ物質を利用することが多く、製造工程で含塩素化合物が副生する。これではせっかく塩化ビニル樹脂の使用をやめても環境を守ったことにはならない。そこで、塩素の代わりをつとめる「固体酸触媒」の利用が進んでいる。その仕組みは触媒化学で分かるぞ。 |