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「おいしくてヘルシー」でみんなを笑顔にする栄養士の魅力

「おいしくてヘルシー」でみんなを笑顔にする栄養士の魅力

毎日の食事がおいしくてヘルシーだったら、みんなが笑顔になる。

 

そんな食事の献立を考えて、栄養についてのアドバイスをするのが、栄養士という仕事。では実際、どんな風に働いているのだろう?栄養士の仕事をしている人の生活をのぞいてみた。

 

栄養士の本間有希さん(22歳)は現在、都内の保育園で園児に出す給食の献立を考え、おいしい料理を提供している。

 

振り返ると、本間さんが栄養士を目指した原点は高校時代の部活動にあったという。バレーボール部で汗を流す中で、運動と栄養の関係について興味をもったのがきっかけだった。「筋肉をつけるために優れた食材は?」「良いコンディションを維持するために必要な食事は?」。考えながら、毎日自分でお弁当を作り、研究を重ねた。そして、もっと専門的に勉強したいと思い、短大に進学し、栄養学を学んだのだという。

 
 

■野菜が苦手な子どもと栄養士の戦い?

 

栄養士の資格を取得し、就職先に選んだのが保育園。園児に提供する給食の献立を考え、調理も担当している。献立は、15日ごとに作成する。栄養のバランスはもちろんのこと、味、見た目、彩りなども念頭に置いてメニューを決める。「子どもは正直。おいしいときは『おいしい』って言ってくれるし、苦手なときは食べてくれない。残したときは、次こそ食べてくれるように汁物の中に入れたり、細かく刻んだりしてメニューを考えます」。

 

子どもが給食を残したときこそ、栄養士の腕の見せ所だ。旬の野菜を取り入れ、見た目を工夫するだけでなく、調理方法も考える。野菜に興味をもってもらえるよう園児たちと一緒に野菜を栽培し、収穫するなど工夫をこらす。そして、「おいしい」と園児が笑顔を見せたときにやりがいを感じるという。

 

「おいしくてヘルシー」でみんなを笑顔にする栄養士の魅力

 
 

■栄養士になるために必要な「探求心」

 

毎日の献立を考えるだけでなく、調理もこなす。提供する時間が決まっているので時間に追われる毎日だ。近年では、アレルギーをもつ子どもも増えているため提供には細心の注意を払わなければならない。忙しい毎日だが、栄養士の先輩と情報を交換したり、調理師と連携を深めたりして、ミスのないよう努めている。

 

栄養士に必要なものは「新しいものを追求する心」であると実感しているという。いつも同じメニューばかりだと、子どもたちの食に対する興味も広がりにくいからだ。「基礎知識を持ったうえで、新しいメニューを探すように心がけています」と本間さん。新しいレシピを思いつくと、自宅で試作する。家族に食べてもらって感想を聞き、献立に生かす。この探求心が、おいしくてヘルシーな料理を生み出す原動力となっている。

 

「おいしくてヘルシー」でみんなを笑顔にする栄養士の魅力

 

「外食先の料理を見るとすぐにカロリーを考えてしまう」ほど、栄養士の仕事に夢中になっている本間さん。子どもたちの「おいしかったよ」のひとことが本間さんの心に栄養を与え、仕事のモチベーションを支えている。そして、今日も子どもたちの幸せそうな笑顔を見るために栄養士の一日が始まる。

 

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杉本実季 FUCA ライター

杉本実季/FUCA

新聞記者を経てフリーに。情報誌でアーティストを取材したり、農業専門誌で連載したり、島で講演したり、企業とのコラボを企画したり、頼まれた仕事を楽しむ“何でも屋”。転勤族の妻でもあり九州を中心に生活し、現在は宮城県在住。

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