初めてのひとり暮らし。部屋探しのポイントを独断解説!

この春、高校を卒業して初めてのひとり暮らしという人も多いはず。

 

アパートやマンションなどの賃貸物件を探す人たちのための強い味方が、「学生のためのお部屋探し応援サイト「SUUMO(スーモ)学生版」。

 

「とりあえず、何から始めればいいの?」というまっさらな状態から、新しい環境で生活を始めるまでの手順をリードしてくれる。

 

と、きちんとしたお部屋探しはSUUMOにお任せするとして、ここでは、人生の引っ越し回数12回、つまり数々の失敗を繰り返し、主に東京であらゆる物件に住んできた筆者が、“独断的に”お部屋探しのこだわるべきポイント、あまりこだわらなくていいポイントを紹介したい。

 
 

■こだわるべきポイント1 家賃

 

賃貸物件探しは、洋服や雑貨を買うのとは違う。お得なセール品や意外に安い掘り出しものというのは、まず出会えないと思っておこう。新しい、便利、広いところは家賃が高いし、古い、不便、狭いところは家賃が安いのだ。だからまず「払えるべき金額」が決まったら、それで「借りられる」部屋を探していこう。これから、数年住むということを考えて、決して無理な金額を設定しないことが大切だ。

 
 

■ こだわるべきポイント2 安全性

 

これを甘く見ると大変なことになる。1階で窓の外に人が立てるような物件だと、目が覚めたら窓からのぞいている人と目が合った!という恐怖体験も。のぞいたほうは「ちょっとした出来心」かもしれないが、のぞかれたほうは一生のトラウマにもなりかねない。これがけっこう「よくある話」で、ストーカー被害に発展することもあるので注意を。

 

ところで、筆者が以前ひとり暮らしをしていたアパートは、今どきあり得ないような玄関の外に洗濯機を置くタイプ。ピカピカの新品の洗濯機を備え付けたその晩、寝ている間に洗濯機を盗まれた! もちろんこれも1階の部屋。しかも、東京ではかなり「環境がいい」といわれるエリアでのこと。安心して暮らすためには、「安全性」にある程度のお金を払う覚悟を。

 
 

■ こだわるべきポイント3 隣人

 

隣にどんな人が住んでいるか…これを知るのは難しいけれど、怪しそうだったらちょっと待って。変な隣人に当たっちゃったら、正直かなり怖い。筆者の場合、掃除機をかけると「うるさい!」とどなりこんでくるおばちゃん、なぜかよく割れたガラスをゴミに出す、会っても絶対に目を合わせない男性などと隣人になり、ビクビクしながら暮らしていたことがある。

 

掃除機おばちゃんもそうなのだけれど、何か気に入らないことがあり隣人に嫌がらせというのも、珍しい話じゃない。とある編集スタッフは、腐った牛乳を玄関先に置かれたとか。筆者は鍵穴に接着剤をつめられて部屋に入れなくなったことがある。逆に隣人が同じ歳くらいでとても感じのいい人…だったりすると超ラッキー。安心感は何ごとにも変えられないのだ。防御策として、大きな繁華街など雑多な雰囲気の場所に住まないこと、学校の近くの「ここに住んでいるのはみんな○○大学の学生です」などの物件に住むという方法も。

 
 

■ こだわるべきポイント4 日当たり

 

勉強にバイトに忙しい毎日。「どうせ帰って寝るだけだから、日当たりなんてどうでもいい」というのは大間違い。日が全然当たらない部屋って、正直言ってカビる! くさくなる! 虫が出る! ひとり暮らしはドアや窓を閉め切っている時間が長いので、湿気が大問題になってくるのだ。一日のうち少しでも日が当たること、休みの日は窓を開けて風を通せる環境であることは意外に大切なポイント。東京のような都会では、隣が近すぎるとか、うるさいとかで、窓も開けられない物件があるので要注意だ。

 
 

■ こだわらなくてもいいポイントとは

 

前述したようにあくまでも独断だけれど、部屋は広さより使いやすさが大切。収納なしの20㎡より、ばっちりクローゼットがついた18㎡のほうがすっきり美しく暮らせたりする。数字的には広くても細長くて家具がうまく置けないという部屋もある。数字ばかりにこだわらず、中身重視で。

 

築年数もこだわりすぎなくていいポイント。もちろん新築はあこがれだけれど、予算的に厳しかったら、古くても内装がいい物件を探してみて。前の住人が長く住んでいた物件は、新たに貸すときにフローリングを張り替え、壁紙を張り替え、ユニットバスとキッチンを新品になんていうことも珍しくない。

 

もうひとつ、多くの人がこだわる「バス・トイレ別々」という条件。これは、慣れれば意外に平気。一度にワッと掃除ができて便利だし、コンパクトな分、部屋が広く使える。しかも、ひとり暮らしならシャワーのほうが経済的だ。「お風呂でのんびり、お肌の手入れをしたり、髪の毛染めたりしたい」という人も、よ〜く考えてみよう。なんといってもひとり暮らし。部屋の中で堂々と裸でお肌のお手入れをしていても、大丈夫、誰も文句を言わないから。

 
 

結局、言いたいのは、部屋の中は工夫次第で快適にできるし、しょせん大問題にはならないということ。それより、環境的にも経済的にも安心して暮らせることが大切。物件を見るときには、その周りや、街の雰囲気も確認して、楽しいひとり暮らしをスタートさせよう!