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センター試験の国語がスゴい! 意外と多い珍問題

センター試験の国語がスゴい! 意外と多い珍問題

多くの受験生が目標とする「大学入試センター試験」。今年は、国語の試験でTwitterの“クソリプ”に関する問題が出たことが話題に!
 
なんでも、センター試験の中でも特に「国語」は“珍問題”が出題されることが少なくないとか。
 
そこで、受験参考書『何となく解いて微妙な点数で終わってしまう人のための 現代文のオキテ55』著者で、予備校国語講師の経験を持つ鈴木鋭智先生に、センター試験の珍問題を紹介してもらった。
 
 

■突っ込みどころ満載の問題文!

小説『快走』(岡本かの子)/平成26年度出題

 

「この年に出題されたのは、若い娘・道子とその両親のお話。道子は、ストレス発散のために夜な夜な多摩川の堤防でこっそりランニングをしています。
 
それを気にかけた両親が彼女を尾行するのですが、追い掛けているうちに両親のほうが楽しくなってしまい、『おほほほほほほほほほほ』『あはははははははははは』と、笑い声を上げながら走るんですよ。
 
さらに、娘の道子がランニングする姿が『アンダーシャツにパンツ』と書かれているんです。『パンツ』には『運動用のズボン』と注意書きがあるものの、文章の最後まで注意書きが出てこないので“下着のパンツ”と勘違いしやすい…。
 
試験では、両親が笑い声を上げた理由が出題されましたが、ストーリーや笑い声の衝撃に惑わされない冷静さが必要でしたね」

 
これに対して当時ネット上では、
 
・注意書き読まずに小説読んでたから、本当にパンツ一丁で走ってるのかと思ったw
・「あははははははははは」「おほほほほほほほ」って、大学入試センターは、そんなに受験生を笑わせたいんか!?
 
と、反響が!
 
センター試験の国語はスゴい! 意外と多い珍問題
 
 

■不可解なセリフに困惑する受験生続出!

小説『地球儀』(牧野信一)/平成25年度出題

 

「問題文となった小説には、母親が息子に英語を教えるために、教科書を音読する場面が登場するのですが、母親の英語の発音がものすごく下手なんです。
 
『シイゼエボオイ・エンドゼエガアル』には『see the boy,and the girl』と注意書きがあるものの、その後も『スピンアトップ・スピンアトップ・スピンスピンスピン』『フェーヤー? フェーヤー……チョッ!』『ヘーヤーヘブン』と不可解なセリフが次々と登場します。
 
小説自体は、放浪生活を送る父親に対する息子の複雑な思いをつづったストーリーなのですが、インパクトの強いセリフに惑わされて、重要な心情表現を見落としてしまった受験生が多かったようです」

 
ネット上の声を見ると、
 
・き、聞こえる…!!!「スピンスピンスピン」のせいで人生がスピンしていった受験生の断末魔が…!!
・「シイゼエボオイ スピンスピンスピン」これは受験生の人生を高確率で真っ暗にする黒魔術の呪文
 
など、「スピンスピンスピン」が流行語に!
 
センター試験の国語はスゴい! 意外と多い珍問題
 
 

■強烈キャラのお治婆さんが話題に!

小説『海辺暮らし』(加藤幸子)/平成23年度出題

 

「この年の問題は、公害で汚染された海の近くに住む『お治(はる)婆さん』の物語。
 
市役所の職員がお治婆さんを海辺から立ち退かせるために説得に訪れるのですが、家を離れたくないお治婆さんは、職員になかなかインパクトのある対応をするんです。
 
公害のことを知らない振りをして、海で採れたアサリの佃煮を食べさせようとしたり、職員がまじめな話をしているのに、急に『ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ』『ゼンゼン聞コエナクナリマシタ』とロボットみたいなしゃべり方を始めたり…。
 
巧妙に職員を手の平で転がすお治婆さんは、センター試験の歴史の中でもかなり強烈なキャラを放っていますね」

 
試験後は、2ちゃんねるで「お治婆さん」のスレッドが立ち、「お治婆のせいでセンター終わった~!」という声が続出したとか! 
 
でも、なぜこんな珍問題が出題されるのだろうか?
 

「センター試験の小説では、心情の“変化”を読み解く読解力が求められます。そのため、出題者もあえて受験生を混乱させるような小説を選び、インパクトのあるセリフやストーリーに惑わされずに物語の全体像を読み取れる力を試しているのではないでしょうか。ぱっと目を引くものがあったら『大事なことはほかにある!』と冷静になって試験に臨むことが大切ですね」

 
センター試験では、珍問題にも動じないハートの強さが必要なのかも!?
 
センター試験の国語はスゴい! 意外と多い珍問題

 
 
***鈴木鋭智先生プロフィール 
『何となく解いて微妙な点数で終わってしまう人のための現代文のオキテ55』(KADOKAWA)著者。株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師。2011年に上梓した『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』(同)がベストセラーとなり、NHK『テストの花道』をはじめテレビ、雑誌でも活躍。ビジネス書『仕事に必要なのは「話し方」より「答え方」』(同)は台湾、中国でも翻訳出版される。
 
 
※出典:大学入試センター

岡本温子 short cut ライター

岡本温子/short cut

1984年1月生まれ。佐賀県出身。体育系大学卒、保健体育の教員免許アリと経歴は体育会系ですが、見た目は色白もやしっこ(中身は少し体育会系)。ライター事務所・ショートカット所属し、webメディアや雑誌で原稿を執筆しています。

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