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読書感想文、まだ書いてないの?「型」さえ分かればすぐ書ける!

読書感想文、まだ書いてないの?「型」さえ分かればすぐ書ける!

夏休み、毎年のように宿題で出される読書感想文。「何を書けばいいかわからない!」なんて困っている人も多いのでは?
 
難しいと思われがちな読書感想文だけれど、コツをつかんでしまえば意外とサクサク書ける。
 
なお、本選びに迷う必要はない。「好き」な本であることが一番で、小説だってエッセイだって図鑑だって感想文は書ける。
 
 

読書感想文にはゆるぎない「型」がある

 
まず、読書感想文の「型」を知ろう。「型」とは構成のことで、どんな本を読んだとしても、この「型」にあてはめて書くことができる。
 

その「型」とは
 

【1】 本の紹介
【2】 印象に残ったところ(論点)
【3】 【2】を受けての感想
【4】 まとめ

 
原稿用紙2枚分書くとして、 “【1】本の紹介” は分量的には全体の1/3くらいが目安。
文庫本の裏表紙にある概略やネット上にある紹介文などを参考にしてもよいので簡単だ。本の概要をわかりやすく読む人に伝えよう。
 
“【2】印象に残ったところ(論点)” では、感想文の論点となる部分を挙げる。
論点とは「問題提起」と考えてもよい。「なぜ…」「どうして…」のように、疑問文の形で書くと、続けて書きやすくなる。
なお、本を読むときに、気になったところに付箋を貼ったり線を引いたり抜き出したりしてみると、あとで論点を整理しやすい。
 
具体的には、論点として挙げるのは、
 

・ おもしろかったところ
・ 不思議に思ったところ
・ わからなかったところや疑問をもったところ

 
などでもよいし、
 

・ 興味をもった登場人物
・ 興味をもった社会的背景や時代的背景
・ 作家

 
などに焦点をあててもよい。
 
比較的に書きやすいのは、「わからなかったところや疑問をもったところ」。例えば、「なぜ、主人公はこのような行動を起こしたのだろう」などのように、続く“感想”を書く手がかりとしやすいのだ。
 
“【3】【2】を受けての感想” は感想文の核となる部分。
 
これがなく、 “【1】本の紹介” だけ、または “【1】本の紹介” と “【2】印象に残ったところ(論点)” だけで提出する人がいるが、それでは「感想」文にはならない。感想文に絶対に必要なものは、「個人の感想」。本の推薦文でもないし、レポートでもないので、必ず「自分が本を読んでどう思ったか」を書こう。
 

 
そのとき、ばく然と本全体の感想を書くのではなく、まず “印象に残ったところ” を書き、なぜその部分が印象に残ったかを書くことで、論拠のある引き締まった文章になるし、書きやすくもなる。
 
“【4】まとめ” は数行でOK。本を読んだことで自分がこんな風に成長したということを書いてみよう。
 
例えば「自分ももっと部活を頑張ってみようと思った」「他人にやさしくしたいと思った」など、本の内容とは少し離れても実生活の自分のことと置き換えて書くと、「本を読む前と読んだあとで変化した自分」をアピールできる。
 
ちなみに、論点は複数あっても大丈夫。そのときの「型」は、
 

1 本の紹介
2 論点Aと論点B
3 論点Aの感想と論点Bの感想
4 まとめ

 
でもよいし、
 

1 本の紹介
2 論点A
3 論点Aの感想
2’ 論点B
3’ 論点Bの感想
4 まとめ

 
でもよい。
 
複数の論点ともなってくると、原稿用紙2枚ならば、ひとつの論点とその感想は数行書けば大丈夫。文章を書くのが苦手な人も、ハードルがグッと下がってくるはずだ。
 

感想文は、「先生に自己紹介する気持ち」で書いてみて

 
「型」のなかでもっとも重要なのは、「個人の感想」と書いた。国語のテストとは違うので、正解を探す必要はない。同じ本を読んでも心に響く箇所はそれぞれ違うからだ。本に書かれていることを分析する視点を持ちつつ、個人的なことや自分のことを、本の内容と関連づけながら楽しく書いてみよう。
 

 
よい感想文とは、「書き手の内面」と「本の内容」とが相互に関連し合い、両方とも分析・理解が深まっていくプロセスが、他の人にもわかるように表現されている文章だ。
 
高校生ともなれば、小・中学生のときより魅力的な感想文が書けるはず。なぜなら、年齢を重ねるにつれ多くのことを体験しているから。例えば、「私は主人公と同じような体験をしたことがある。自分の場合は…」など、「感想」の中に過去の「体験」を盛り込むと、文章がイキイキしてくる。
 
コツは、感想文を読む人(例えば先生)に、本を通して自己紹介をするようなつもりで書くこと。
 
まとめると、感想文を書くということは、まず心躍る本を選び、印象に残ったところをピックアップし、なぜ印象に残ったかを書くということ。あまり難しく考えず、原稿用紙の中に自分を表現してみよう。
 

 
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アドバイス:私立・共立女子第二中学校高校・伊藤久仁子先生。『朝日中高生新聞』でも作文指導をしている、国語のベテラン先生。

永井ミカ メディアクルー ディレクター・ライター

永井ミカ/メディアクルー

ペットからエンタメ、教育、ビジネスまで、雑誌や書籍、広告などの企画、編集、執筆、コピーライティングを手がけています。独身時代はライブやクラブでの夜遊びが大好きでしたが、今は正しい小学生男子の母として昆虫採集やキャンプ、里山遊びなどにかり出される日々。都会で、田舎で、ピースフルなネタ探してきます!

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