学問

世界で活躍する先輩に聞く、「女子高生が理系を目指すべき理由」

世界で活躍する先輩に聞く、「女子高生が理系を目指すべき理由」

高校1年生のみんなは、文系か理系か、どちらにしようか迷っている人も多いのでは?
 
中には、「数学が苦手だから…」「何だか難しそうだから…」という理由だけで理系に進むのをあきらめている人もいるかもしれない。
 
しかし、最近では「リケジョ」というコトバでも知られているとおり、理系分野で活躍する女性はどんどん増えていて、リケジョを応援する動きも世界的に広がっている
 
日本でもこうした動きは盛り上がっていて、その中の1つが、東京理科大学が行っている理系分野の幅広さとキャリアの可能性を伝える「科学のマドンナ」プロジェクトだ。
 
先日、「WOMAN×SCIENCE~理系女子が創るオドロキ~」として、同イベントが行われたので取材してきた。
 

今回のゲストは世界で活躍するこの二人!

 
緑があふれる東京理科大学の葛飾キャンパス。そこの図書館の大ホールでイベントが行われた。
 

 
メインイベントでは、東京理科大学副学長であり、宇宙を2回旅した宇宙飛行士の向井千秋さんと、現代美術家でマサチューセッツ工科大学のメディアラボ助教授をしているスプツニ子!さんが登壇。
 
世界で活躍する二人が、「理系を選んだきっかけ」「女性が科学を研究する意味」などについて、トークセッションを行った。
 

宇宙飛行士 向井千秋さん
「理系女子には、今が絶好のチャンス!」

 
向井さんを理系に向かわせた一番のきっかけになったのは、理科の先生だったお父さんに影響を受けたことだという。いろいろな道具を使って実験を繰り返す姿に「お父さんは魔法使いなのかもしれない!」と衝撃を受け、理系に興味をもち、のめり込んでいった。
 

ご飯を食べるのも忘れるくらい夢中になることがあれば、それが本当に好きなこと。人から評価されることは気にせずに、好きなことをひたすらやってみて」

 
と、興味があることや好きなことをやるべきかどうか迷っている中高生に向けてアドバイスした。
 
さらに、日本ではリケジョがまだまだ少ないため、国をあげて応援している現状を見て
 

世界がリケジョを求めている、今がチャンス。自分の殻を作り、“○○だからできない” と言って逃げてはもったいない。せっかく大きな流れが来ているのだから、可能性を信じて突き進んで

 
とエールを送った。
 

 

現代美術家 スプツニ子!さん
「未来を自分たちで作ることができる」

 
スプツニ子!さんは、科学の魅力について
 

「今、周りにある機械や技術は、人が頭の中で考えて夢見たことが形になったもの。つまり、科学を使うと、まだわからない未来を自分たちで作ることができる

 
と力強く語った。
 
そこで重要なのが、いろいろな属性をもった人が科学に携わること。性別や国、宗教、生い立ちなど、さまざまなバックグラウンドをもった人がさまざまな視点から科学を研究すると、より未来の幅が広がるという。
 

女性が暮らしやすい未来を作るためには女性の視点が必要

 
と、女性を含め、多様な人が理系に進むことの意義を話した。
 
また、リケジョに大切な要素として「夢見ること、考えること、ユニークな視点をもつこと」と、科学とアートを行き来する彼女だからこそできる話に、会場に集まった参加者たちは真剣に聞き入った。
 

 

現役リケジョに研究内容を質問できるブースも

 
会場にはさらに、現役理科大生のリケジョたちから研究内容を聞くことができるブースも設置。健康、環境、食品、宇宙、ファッションなど、幅広く自分の好きなことを研究しているリケジョたちの姿に、興味しんしんで質問をする参加者の姿があった。
 

 
参加した女子高生に話を聞いてみると、
 

「学校では理系に進む女の子が増えてきている。今日のイベントでは、理系は未来を作るためにいろいろなことができるんだと思った」(高1女子)

 
と、とても刺激的なイベントになったよう。
 
苦手意識だけで文理選択をするのは、あまりにももったいない。今では世界で活躍するリケジョはたくさんいる。女性ならではの視点がすばらしいモノ作りや研究につながると期待されている。こうしたリケジョ応援イベントは各地で開かれているので、自分の可能性を広げるためにも、ぜひ参加してみては?
 

石狩ジュンコ 編集者/ライター

石狩ジュンコ

フリーのライター。女性の生き方、社会問題、書籍、インタビュー、翻訳などをメインに書いています。好きなものはラジオ、仏教、スターウォーズ、ミナミの帝王、純喫茶、ブティック。嫌いなものは犬と猫。

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