恋愛もアイドルも研究できる!大学で学べるユニーク学問

大学には「こんなテーマで研究しているの?」と驚くようなユニークな学問がたくさんある。今回は文系分野のなかから4つのユニークな学問を紹介しよう。

 

◆「男性学」/京都大学大学院文学研究科教授 伊藤公雄先生
 
・『男性らしさ』は時代遅れ?
・過労死、非婚、熟年離婚…。実は無意識に着た鎧が問題?

 

「女性らしさ」を女性の視点でとらえ直そうとする「女性学」に対応して、男性もまた近代社会が作りだした「男性らしさ」から解放されるべきだと唱えるのが「男性学」。「男らしさ」に囚われなければ、現代男性はもっと生きやすくなるという。

 
 

◆「恋愛学」/早稲田大学国際教養学部教授 森川友義先生
 
・人はどういう人に惹かれるのか
・男性はどうして女性の手料理に弱いのか
 
恋愛を科学的に分析しようとするもので、恋愛の悩みや失敗、無意識にしていた行動について、客観的に見直すことができる。これらの分析をもとに、恋愛を首尾よく成就するために必要なスキルやテクニックまで提案している。

 
 

◆「婚学」/九州大学農学部助教 佐藤剛史先生
 
・婚活しなくてもステキな家庭を築ける大人になるには?
・できちゃった婚やシングルの子育てってどういうこと?
 
現代の恋愛、結婚、出産、子育て事情について学ぶのが「婚学」。DV(ドメスティックバイオレンス)、恋人の条件、結婚相手の条件などもテーマ。日本の非婚率や出生率が低い原因を知り、結婚や子育てを前向きにとらえるために必要な考え方を身につけていく。

 
 

◆「アイドル学」/法政大学社会学部教授 稲増龍夫先生
 
・AKB48の総選挙はメディアの大衆化を象徴している?
・アイドルの特色から時代の特色がわかる?
 
吉永小百合の「まじめさ」、松田聖子の「奔放さ」など、アイドルには時代の価値観を象徴する側面があり、AKB48の総選挙はメディアの大衆化を象徴しているのだとか。このように「アイドル」を通して、世相を分析し展望するのが「アイドル学」だ。

 
 

大学での学問は、想像以上に幅広く、自由度が高い。興味をもったことは何でも研究テーマになってしまうといえるくらいだ。「学問って、とっつきづらい」「大学の勉強は難しそう」というイメージを捨て、「自分ならどんなテーマで研究したいかな?」と考えてみてはいかがだろう?