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好奇心の授業
クマノミ一家は“家族”じゃない!?しかも性別がないってどういうこと!?
カクレクマノミ
カクレクマノミの研究風景
ブルーギル捕獲の野外実習
普通と思いきや普通じゃないんです!
ダイバーなどからとても高い人気を得ているクマノミ。その中でも人気者がカクレクマノミ。このかわいらしい魚の特徴は、ワッギングと呼ばれる、体全体をクネクネと動かす独特の泳ぎ方、そしてイソギンチャクと共生すること。さてこのカクレクマノミ、一見普通の魚の一種に見えますが、実は不思議な生態を持っているのです。通常、クマノミ類はイソギンチャク1株に5〜10匹くらい生息しています。大クマノミ1匹、中クマノミ1匹、小クマノミ数匹という構成が基本です。まさに仲のいい家族の姿がうかがわれるわけなのですが、なんとこのクマノミたち、家族ではないんですね。大体大クマノミがメスで中クマノミがオス。この2匹は夫婦なのですが、その他の小クマノミは偶然に流れ着いた流浪者たち。「かわいい子どもたちだねー」なんて思ってた人には、ちょっとショック?
強い方がメス、弱い方がオス
クマノミの不思議な生態は他にもあります。それはクマノミの性別。彼らには性別を決定する染色体が存在せず、生活環境で性別が決定する「無性別個体」とされているのです。それを検証するために、まず2匹を水槽に入れる。すると大抵、24時間以内に上下関係ができ、性別が決定する。強い方がメスになり、弱い方がオス。何匹も一緒に飼育する場合は、オスメスどちらでもないものに分かれます。強さをアピールしたり、謝るしぐさもするというから実にユニーク。生命環境学科の岩田惠理先生は、このような行動や変化はどのようにして起こるのかを調査・研究するため、生殖器の観察、ホルモン量の測定、遺伝子レベルの解析などを行っています。またブルーギルという淡水魚も飼育していて、個体レベルで生態を研究できる環境を整えています。時にのんびりと釣り糸を垂れる姿が見られるのは、あくまでサンプルの魚を捕獲するため、です。
動物行動学
いわき明星大学 科学技術学部 生命環境学科
研究者の岩田先生
多様な生物の生命現象、生物機能を利用した物質生産や環境に関する技術などを学び、それらの知識と技術を基盤として地球環境の改善など、21世紀の重要問題の解明にチャレンジしている科学技術学部生命環境学科。なかでも、いわきの恵まれた自然環境を背景に、クマノミをはじめとした魚類の生態・行動を研究しているのが岩田惠理先生。岩田先生は学内の研究以外にも、いわき市が母体となって推進している里山再生事業にも取り組んでいます。学生とともに小動物捕獲装置を設置し、そこに生息する生物を調べることで、生態系を把握。まだスタートしたばかりのプロジェクトですが、岩田先生は研究環境としてしっかりと活用しています。
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