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好奇心の授業
入試に出たら答えられる?・・・あなたは「忸怩たる」思いをしたことがありますか?
取材協力:坂田達紀先生
言葉が意思や感情を生み出す
言葉とは何か?と尋ねると、多くの人が「コミュニケーションの手段」と答えます。たしかに間違いではないのですが、では、言葉で伝えるべき意思や感情はどこから来るのでしょうか?たとえば、「恥ずかしい」という言葉を知らない犬や猫は、決して恥ずかしい気持ちにはなりません。ということは、言葉とは意思疎通の手段である前に、意思や感情を生み出すものではないでしょうか?つまり、言葉がまずあって、人間はその言葉によって自らの意思や感情を認識するのです。これが言葉の正体です。―ここで質問です。あなたは忸怩(じくじ)たる思いや慙愧(ざんき)の念を抱いたことはありますか?ある人とない人の差は、もうおわかりですね。ない人は、辞書を引いてみてください。
作文は自由に書いてはいけない
大学で改めて日本語を学ぶ意義は、これまで無自覚に使っていた言葉(日本語)を対象化してその本質を捉えることにより、言葉のより豊かで高度な運用能力を身につけることにあります。上で述べたように、言葉は意思や感情を生み出すものですから、言葉の学習を通じて考え方や感じ方を豊かにできるはずです。ただ、豊かな感性は大切ですが、見たまま、感じたままを自由に書いた文章が良い文章というわけではありません。つまり、文章にはお手本が必要なのです。小論文などの指導では、まず徹底的にフォーム(文や文章の正しい書き方)を身につけさせます。その過程で、これまで見過ごしてきた日本語のルール(統辞法や文章構成法)を意識させます。名文を読むことも大切です。時代を超えて愛される文章には、必ず理由があります。その理由は言葉の組み合わせの美しさにあることに気づくでしょう。
IBUで日本語のフォームを身につけ、自分の文体(思考や表現のスタイル)を確立して下さい。最後に宿題です。「象は鼻が長い」と言えても「象が鼻は長い」と言えないのはなぜでしょう?調べてみてください。
日本語表現学
四天王寺大学 人文社会学部 言語文化学科日本語日本文化専攻
世界の中の日本人という観点から、日本語と日本文化を正しく発信できる人物を養成する本専攻。そのため、日本語表現力とコミュニケーション能力を育てるカリキュラムを編成。1・2年次の「基礎講読」ならびに「講読」では、語学・文学・歴史・文化など、さまざまなジャンルの文献を精読し、読解力と文章表現力の基礎を養う。それをベースに、3・4年次では、日本語表現をより実践的に学び、文章を正しく読み味わう力と、より高度な表現力を身につけることを目標とする。また、教員採用試験に対する支援も充実させている。
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