スタディサプリ進路進学マニュアルTake action! > Action1 高橋和太郎さん

Take action!未来へのきっかけをつかもう

The Beginning Story 未来へのきっかけをつかんだ高校生たち

ゲームはずっとやる側でした。作る側になるとは思ってもいませんでした

“パソコン部に所属していて、iPhoneのアプリを開発する高校1年生”。そう聞くと、よほどコンピュータに詳しいのでは…と思うところだが、実際にお会いした高橋和太郎さんは「ゲームと言えば、ずっとやる側でした。プログラミングなんて、見ただけで嫌になる英語がズラーっと出てきて(笑)、自分が作る側になるなんて思ってもいなくて」という。パソコン部に入部したのも、中学時代に入っていた体操部が高校にはなかったからとのこと。部活動で特に課題もなく、「やることもないし、特に趣味もないし、ヒマでした」と振り返る高橋さんが変わったのは、高校1年生の夏のこと。
「夏休み直前に学校へ『Life is Tech!』の先生が授業をしに来てくれたんですが、『夏休みに大学のキャンパスでITやプログラミングについて学べるキャンプを開きます』って教えてくれたんです。それを聞いた友達が誘ってくれて、自分も参加してみました」

「友達に誘われて」参加してみたITキャンプ。その一歩を踏み出したことで、プログラムという共通の楽しみを共有する仲間ができた

自分の思い通りに動いた瞬間、その達成感に夢中に!

『Life is Tech!』とは、ICT(Information and Communication Technology)の知識やスキルを現役大学生メンター(インストラクター)から学べる、日本初のIT教育プログラム。東京大学、慶應義塾大学SFC、デジタルハリウッド大学の協力のもと、中学生、高校生が学校や学年の区別なく、ITを学べる実践型プログラムだ。高橋さんが参加したのは3日間のコース。生まれて初めてプログラミングに挑戦した彼は、たちまちそのとりことなった。
プログラミングの魅力を、高橋さんはこう表現する。「iPhoneに入れて、自分の思い通りに動いた瞬間、すごい達成感を感じるんです!」
プログラミングは、ほんの少しコードが違うだけでもうまく作動しない。けれどその小さな違いを自分で解決して、組み立て直したプログラミングが、まさに自分の思い通りに動く。そしてその瞬間は、高橋さんが「未来へのきっかけ」を見つけた瞬間でもあった。高橋さんはiPhoneアプリの開発に挑戦。わずか5日間という制作日数で『Tap on Number』というゲームアプリを完成させたのだ。

以前は漠然としていた進路。今後はいまやっていることを生かしていきたい

高橋さんの『Tap on Number』は、2011年秋に開催された『アプリ甲子園』で見事5位に入賞し、現在はApp Storeで無料ダウンロードが可能だ。以後、彼のなかで何か変わったのだろうか。そう聞くと、高橋さんは即答した。「がらっと考え方が変わりましたね」と。「以前は自分の進路について、漠然と“理系”ということしか考えていなかったんですが、いまやっていることをそのまま生かしていけるように、と進路を考えるようになりました」
高橋さんがいま進みたいと考えているのは、情報系の学部がある大学。『Life is Tech!』の大学生メンターから、どの大学にどんな設備があり、どんな研究ができるかといった具体的な情報を聞けるため、志望校もすでに固まりつつあるという。「それにキャンプが実際の大学キャンパスで行われたため、大学生活がイメージしやすかった、というのも大きいですね」
授業はもちろん、昼食も学食を利用し、ほかの参加者や講師と交流するなかで、普段の大学生活を間近に感じられた。その経験も進路を考えるうえで、とても参考になっているという。

元体操部だけに倒立はお手のもの。キャンプ中にも気分転換にしていたそう

16歳の誕生日に両親からプレゼントしてもらった愛機MacBook Air。プログラムもこれで作っている

最近、時間を無駄にしたくない!いま、すごく充実しています

目指す進路が固まったからには、勉強もきちんとやらなければならないし、やりたいこと(プログラミング)にも時間が必要。高橋さんは、どうやりくりしているのだろうか。
「学校がある日だとアプリを作るのは30分から1時間くらい。休日は3時間くらいかな。プログラミングにのめりこむというより、ちょっと空いた時間があったらやってみようか、という感じです」
今日はここをやってみよう、ここまでやったからあとは明日。一気に完成させるのではなく、毎日、無理せずにコツコツとやり続ける。それが高橋さんのスタイル。「飽きっぽいんですよ」と笑いながら話す彼だが、「最近、時間を無駄にしたくないって思うんです」と言葉を続けた。「以前は趣味って言えるものもなくて、ヒマでした。でもいまはプログラミングが楽しいし、友達も増えて、毎日すごく充実しています」

もともとあるものを良くするよりも自分にしかできないものを一から作りたい

インタビューの数日後にも、自身にとって6度目となる『Life is Tech!』に参加するという高橋さん。そこで知り合った高校生とは、キャンプのないときでも一緒に遊んだり、Twitterを通じて情報交換をしたりと、良き仲間になっている。また、App Storeでは自分のアプリがどのように受け止められているか、レビューをチェックして、参考にしているという。「自己満足でやってても仕方ないと思うんです。だから、レビューを見て、いいところは受け入れ、悪いところは改良していくようにしています」
高橋さんに今後どんなゲームやアプリを作りたいかと尋ねると、「もともとあるものを良くするよりも、自分にしかできないものを一から作りたい」と語ってくれた。これから彼が作り出すアプリは、彼自身の未来を変えていくのかもしれない。

「やりたいことを見つけてから、毎日が充実しています」と笑顔で語る高橋さん

高橋さんの、「自分の未来を見つける」5つの方法

1 食わず嫌いはしない!何事にも挑戦する

2 人と深く関わりをもつ。人間関係が大事

3 何もしない時間をなくす

4 常にいろんな情報を集める

5 経験豊富な先輩たちと交流を

「たぶん自分にはできないからやらない」じゃなくて、まずやってみることが大事だと思います。ちょっとでも興味があるならやってみればいい。その結果がもし駄目だったとしても、それはいい経験になるはず。

僕自身、「Life is Tech!」に友達が誘ってくれたことで参加したように、人と関わりをもつことで、自分の世界が広がると思います。「広く浅く」の付き合いじゃなく、「深く」付き合うことが大事ですね。

本を読むでも、テレビを見るでもいい。自分が楽しいと思えることをやっていくこと。それが漫画やアニメなどでもいいんですよね。自分が楽しいと思えたら、それは無駄ではないと思います。

例えば自分が興味をもっていることを、Twitterで検索してみると、さまざまな人からいろんな情報が集められる。そういう中に、自分では気づかなかったヒントがあるかもしれません。

先輩たちの経験談、エピソードを聞いたら、自分のパソコンで実践したり、取り入れたりしています。いろんなことを経験してきた人たちだからこそその人たちの話を聞くと、すごく自分のためになります。

成城学園高等学校1年
高橋和太郎さん


高校1年生の夏休みに作成したiPhoneアプリが『アプリ甲子園』という大会で5位に入賞。現在、そのアプリはApp Storeにて無料ダウンロードが可能。

The Cover Story鶴田浩之さんに聞く、「自分の未来を見つける」5つの方法

鶴田さんのストーリーを読んでみる

The Beginning Story
未来へのきっかけをつかんだ高校生たち

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未来へのきっかけをつかんだ高校生たち

東京都立山崎高等学校3年 小野 朋生さん

2年生のときには生徒会長を務め、中学・高校と6年間続けたバスケットボール部では常にスタメンという体育会系男子。でも実は小さい頃からよくスイーツを作っており、パティシエになるのが今の目標。

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高橋和太郎さんの「きっかけ」ゲームアプリのプログラミングとの出会い

城戸翔太さんの「きっかけ」絵と手話。得意なものを再認識

吉川 愛さんの「きっかけ」京野菜との出会いで変わった将来の夢

松野 里咲さんの「きっかけ」先生という夢が明確になったのは、チアのおかげ

小野 朋生さんの「きっかけ」人に喜んでもらえる仕事をしたくてパティシエを志望

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構成/平林朋子 取材・文/夏井坂聡子
撮影/金田邦男 デザイン/マイティ・マイティ