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子どもが 「社会に出る時」 を見据えて『出口で必要になる“力”』
大卒の新卒就職内定率が73.1%(※)と過去最低となりました。 就職超氷河期の実態を教えてください。
リクルートワークス研究所の調査では、2010年の大卒の新卒求人倍率は1.62倍。就職が厳しいと言われる今年でさえ、卒業生より求人数のほうが多いのです。にもかかわらず内定率が過去最低となったのは、学生が就職活動の方向性を見誤っている面があるのかもしれません。子どもたちは若いゆえに、社会経験や志望企業を見極める力が不足しています。そういったことからも、社会に出る時に必要な力を養え、内容のある就職サポートを行っている学校を選ぶことが重要になってきます。
今、社会に出る時に求められている力とは?
ひとことでいえば「どこにいっても稼ぎ続けられる力」です。言い換えれば、いくつになっても、あるいは職場が変わっても、自分の課題を見出し、課題をクリアしていくための能力を磨き続け、目標を達成していく力です。そのため、高校卒業後の進路先では、「いつまでも学び続けられる力」が養え、常に自ら能力を高めていく習慣をつけられるかが大きな鍵になります。学ぶ力が養われると、子どもたちは在学中に大きく成長できます。その結果、社会が求める力がつき、経済状況に左右されることなく就職し、働き続けられる人材になれるのだと思います。
大学や専門学校では職業能力・就職力向上のために、 どんな取り組みがなされているのでしょうか?
就職力が高い学生に話を聞くと、「学校生活が充実していた」と答える人が実に多いんです。授業のみならず、部活・サークル、学外の活動などを通じて、将来、社会に出た時に求められる力を養っているんですね。そのため、先々を見据えたうえでの教育を行っている学校は、入学初年時のプログラムに力を入れています。なぜならば、学生生活を前向きな気持ちでスタートさせるには、入学当初にやる気を引き出すことが非常に有効だからです。少人数制授業が充実しており、学校主催のイベントや部活・サークル活動の活性化に熱心な学校は、学生との距離が近いので、やる気を引き出しやすい。その結果、向上心が高まり、就職力が身につけられるのです。
角方正幸( かくほう・まさゆき)
PROFILE
角方正幸( かくほう・まさゆき)
(株)リアセック キャリア総合研究所所長、(株)大学改革代表取締役。文部科学省・教育GP大学部会委員会などを歴任。35年以上、雇用と労働、キャリア開発、教育を研究。全国で雇用・採用に関する講演を数多く行っている
職業能力・就職力が養われる学校はどうやって見極めればいいのでしょうか? 
繰り返しになりますが、学生との距離が近く、学生サポートに力を入れている学校かどうかを見極めましょう。学校にしてみれば、手厚いサポートは非常に手間暇がかかります。けれど、その努力をいとわない学校は優れた教育を行っているところが多いのです。保護者の方も、なるべく多くの学校情報やパンフレットに目を通してください。数多く比較検討することで、その学校が「どんな教育を行っているか」が見えてきます。保護者と子どもが一丸となって学校選択を行うことで、より子どもたちの可能性を広げられる学校が探し出せます。
(※)文部科学省「平成21年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12/1現在)」より
5つのチェックポイントに注目して、学校を見てみましょう
1 授業・カリキュラム
「何を学ぶか」だけでなく
「どう学ぶのか」にも注目
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2 施設・環境
同じ学部・学科でも、
学校によって大きな差!
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3 学習支援
学力・生活、双方向から
支援を行う学校も
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4 就職
就職実績だけでなく、
就職支援体制もチェック
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5 資格
取得のためのサポート体制が
大きな鍵!
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1 授業・カリキュラム