

ここからは、理系の学部を選んで、みごとに内定をゲットした先輩たちのアンケートを見ていこう。
就職活動だけでなく、大学在学時の過ごし方についてのアドバイスもあるから、チェックしてみて!


就職活動を始める前に不安を感じていた先輩たちは、「不安はあった」と「とても不安だった」の答えを合計すると、文系の先輩たちと同じ82%という結果になった。先輩たちは、どうやってその不安をなくしていったのかを見ていこう。
「なるべく業種を絞らずセミナーに多く参加し、自分の適性を見極めるようにした。また、少人数制のセミナーに参加し、講師の方と話して情報を得るようにした」(美優さん)/「参加できる就職セミナーは学校の内外を問わず、必ず参加した。また、志望している業界から内定をもらった先輩に話を聞きに行ったり、その業界に詳しい教授からアドバイスをもらった」(MMさん)/「大学のキャリアアドバイザーに相談して、面接の練習やエントリーシートの添削をしてもらった。企業が行っている就活支援サポートを利用し、担当アドバイザーの人に指導をしてもらった」(ひーちゃんさん)/「とにかく場数を踏んで慣れようと、説明会と面接が一緒になっている選考会に積極的に参加した。また、その日のうちに振り返りの作業を行った」(sakiさん)


「学校で学んだこと(研修内容、ゼミ、交換留学など)」が32%、「サークル活動」が21%と、文系の先輩と比較すると、学内での経験をアピールした人が多い。「上記以外の学校での活動」も合わせると60%となる。
「大学2年の秋からゼミに配属されて以来、ほぼ休みなく、ゼミ活動(専門分野の勉強・卒研)をしてきたこと」(palettoさん)/「新入生を対象としたオリエンテーションを行うサークルに入り、協調性を養いリーダーシップを発揮した」(はんぺんさん)/「インターンシップで建築事務所に行き、建築模型を作ったこと。 大変だったが無事完成させることができ、建築雑誌にも掲載されたこと」(mamoさん)/「大学3年間で9つの建築に関連する資格をとることができたことをアピールした」(nikkuさん)/「体育会系の部活に入部し、初めての大会ではブービーだったが、猛練習の結果、引退大会では2位に入賞した。この性格を活かして、どんな厳しい仕事も乗り越え技術者として成長したいと話した」(あゆむさん)


「就職活動を始めてから考えた」先輩たちが82%と、文系とまったく同じ結果になった。好きなこと、熱中できることを究めた結果、それをアピールすることができたようだ。
就職活動を始める前は不安を感じていた理系の先輩たちも、主に学校の中での活動を通じて、自信を積み上げていったことがわかるね。理系は研究内容がそのまま就職につながるケースもあるから、ゼミや研究室での勉強をしっかりやることが大切なのだ。


文系の先輩たちで希望していた業界に就職できたのは54%だったけれど、理系の場合は79%の先輩たちが「はい」と答えている。理系のほうが専門分野がはっきりしているので、学生の間に勉強したことと就職がつながりやすいこともあるからだろう。


1位の建設/工事が13%、同率2位の研究/開発と看護師が11%と続いている。文系と比較すると、最初からやりたいことが見えていて大学や学部を選んでいる先輩が多いのが、理系の特徴と言えるだろう。


2社が43%、1社が18%、3社と4社が14%となっている。なかには一人で5社、6社もの内定をゲットしたツワモノの先輩もいるよ。平均は2.7社/1名と、文系の2.6社より若干高いポイントとなった。
文系と比較すると、理系の場合は大学で学んだことと就職が結びつきやすいため、入学時からやりたいことをある程度見定めていたほうがよさそうだ。理系の進学を希望している高校生は、大学と学部・学科選びが、より大切になってくるということがわかるね。


「この大学を選んで良かった」と答えた文系の先輩が79%だったのに対し、理系の先輩は89%と高ポイント。やりたいことを明確にしたうえで大学を選ぶ理系の先輩が多いから、入学してからのギャップが小さいのではないだろうか。
●「はい」と答えた先輩
「就きたかった職種に必要な知識が学べたから」(あゆむさん)/「大学附属病院があり、学生時代に就職を希望していた病院で実習もでき、その病院の理念や体制などを身をもって学べたこと」(さきさん)/「自分の専攻を学べる数少ない国公立大学であり、ネームバリューがあったと思うから」(ちかさん)
●「いいえ」と答えた先輩
「大学を限定したセミナーが開催されるなか、その対象にされないことが多かったため。別の大学も合格していたので、そちらにすれば良かったと思った」(美優さん)/「もともとやりたいことがあったが、それとは違うことを勉強しなくてはならなかったから」(たーやんさん)


逆に学部の選択では、文系の先輩の93%に対し、理系の先輩は86%と低いポイント。これは学部と就職先がより密接に関係しているためと考えられる。
●「はい」と答えた先輩
「チューターやセミナーなど個人の意見を尊重した講義などが行われている」(はんぺんさん)/「実験操作を多く学べたため」(るりさん)/「行けない業界がほとんどないと言うほど、つぶしの効く学科だと思う(工学部機械工学科)」(ゆーすけさん)
●「いいえ」と答えた先輩
「IT関連企業は文系理系問わず募集するため、特に強みは感じなかったから」(アーガイルさん)/「管理栄養士養成の学校であれば、もっと良かったと思う」(kuさん)

学校の勉強だけでなく、留学やボランティア活動など、学生時代にしかできない経験をもっと積極的に行えば良かった(さきさん)

英語のスキルについて面接で聞かれたので、留学やTOEIC(R)の勉強をしておけば良かったと思った(あゆむさん)

・社会的なコミュニケーションをもつ場を多く設ける(年上の方と話す機会が多いと、接し方や礼儀が自然と身につく)・基本的な勉強 ・思いっきり遊んでおく。ただ遊ぶのではなく、今しかできない旅行などの経験を積むことは大事だと思う(kuさん)

積極的に資格を取得したり、その場しのぎではない勉強をしておけば良かったと思う」(sakiさん)

バイトをしたことがないので、しておいたら良い経験になったかなと思います」(モジャーさん)

課外活動にもっと力を入れておけばアピールポイントになったし、面接対策をあまりしなくとも、知らない人と話せたと思う」(アーガイルさん)

英語などの語学の勉強、インターンシップの参加、OG訪問など」(たーやんさん)

将来何がしたいのかを考え、そのことに結びつく大学に進学するべき(ekusonさん)

大学を偏差値や名前だけで決めないこと。試験がうまくいかなくて不本意な選択をすることになっても、せめて大学のHPを見て、どういったことを研究している先生がいるのかを見て、自分の興味をもてるものがそこにあるか、ちゃんと確認すること。4年間は人生のなかで大切な時間になるので、自分の興味のあるところに行ったほうが幸せになれると思う(sakiさん)

もしも学びたい学問が明確でないのなら、「就職に強い」大学を選ぶのも手だと思います。しかし、就職活動において「なぜその大学や学部を選んだか」と聞かれることが多いので、偏差値以外の特色もしっかり考慮して、自分に合ったところを選ぶようにお勧めします(美優さん)

自分のやりたい仕事をイメージして、それに関連する学部を選ぶ(あゆむさん)

校風が自分に合うか否かは、学生生活を送るうえで重要なことだと思うので、オープンキャンパスや学校祭は積極的に参加すると良い(小百合さん)

理系だと大学から就職につながりやすいので良い反面、違う分野のほうが良かったと思っても方向転換しにくい(mamoさん)

学校の授業でも、サークルでも何か自分の興味のあるものが見つかれば、なんでもやってみること。自分に合っていると思ったことに一生懸命取り組むこと」(さきさん)

同期や先輩、また他学部の人と親しくなり、さまざまな情報を入手できるようになっておけば便利」(豚骨野郎さん)

いろんなサークルや活動に目を向けて、自分の教養を高めることが重要です。今後の就職活動に向けて一番得意なことを見つけましょう。また社会に出るうえでのマナー、教養は絶対に必要だと思います。就職活動で一番重要なのは、その人がどれだけ豊かな人間であるかだと思います。それは経験や知識で磨けると思うので、充実した学生生活を送れるように頑張ってください」(ちかさん)

早めに就きたい業種を決め、それに関わる資格は取ったほうがいい(palettoさん)

まずは友達を作ることが大事だと思います。友達がいれば勉強も協力し合えて心強いし、学校生活も楽しくなります。後はサークルや部活、アルバイトなど、学業以外の活動も行っておくといい経験になると思います」(あにきさん)

尊敬できる、目標にできる友人をぜひ作ってほしい(ミンティアさん)
ここまで見てくると、理系を選択した先輩たちは大学(学部・学科)を決めるときに、すでにやりたい仕事まで見据えている人が多いことがわかってきた。そのおかげで、就職に結びつきやすい傾向もあるようだ。高校生のうちからやりたい仕事まで決めるのは難しいと思うけど、「自分がどんなことに興味があるか」「どんな仕事をやってみたいか」という、将来のビジョンをもち始めるのが大切なのではないだろうか。
アンケートの実施概要
●「学生生活と就職活動についてのアンケート」概要
2011年10月、リクルートが実施。内定を取得した大学生・専門学校生へのインターネットを利用した調査。有効回答98名。男性31.6%:女性68.4%