現役東大生に教わる「勉強が得意になるコツ」

効率がいい勉強のコツ、教えて!

実は東大生の勉強時間は意外と短い。それは、短時間でも効果的に学力がつく工夫をしているから。そこで、先輩たちのとっておきの勉強法を紹介しよう。

1. 不得意分野の勉強の仕方は?

すぐに解答を見るクセをやめて、わかるまで考え続ける

不得意/数学(馬場諒さん) 1年のときは、数学の難しい問題はすぐに解答を見て「なるほどな」なんて、わかった気でいたんです。だからどれだけ長い勉強しても、たくさん問題を解いても、成績が上がりませんでした。そこでまずは簡単な問題から、ちゃんと自分で解けるまであきらめずに考えることに。すると理解力がつき、成績が上がりました。

発音矯正とシャドーウィング、英文暗唱の3つで成績アップ

不得意/英語(渡部和玄さん)DVDで練習する発音矯正と、英文を聞きながら復唱するシャドーイングに、英文暗唱。この3つを毎日続けて、高3の夏にE判定だったのが、3カ月でA判定に。1つのトラックにつき、1週間かけて100回ぐらい聞き続けるのは大変でしたが、発音も良くなりリスニングの力がつくだけでなく、英文も覚えることができました。

1、2年生の間は、基礎問題を徹底的に解く

不得意/英語・数学(山室良晃さん) 1、2年生の間は、基本の公式をただ暗記するのではなく、「ちゃんと理解できた」と納得できるまで、繰り返し基礎問題を解き続けました。3年生になってからは、公式をたくさん覚えて知識を詰め込む時期、問題をたくさん解いて応用力を鍛える時期を3カ月単位で繰り返して、学力アップを目指しました。

年号や用語は目につくところにはり出して覚える!

不得意/世界史(伏島理愛さん) 暗記力がないので、年号や用語を覚えるにはこまめに見るしかないと思い、部屋に貼り出したり、参考書を何度も読みました。また勉強するときは必ず計画を立て、1日のノルマなどを決めていました。そして3カ月経っても成績が上がらないときは何がダメだったのかを考え、計画を立て直していました。

2. どんなタイムスケジュールで勉強していたの?

【文化一類】馬場 諒さん

学校行事や部活を優先。勉強は夕食後の3時間だけ

馬場 諒さんの1~2年生のときのタイムスケジュール

高1のときは学校行事やバンドが楽しくて、週2回3時間の塾がないときは、ほとんど遊んでいました。勉強は、夕食後に塾の復習や問題集を解くぐらい。休みの日は、午前中に部活やバンドの練習をして、15時ぐらいから夕食を挟んで22時ぐらいまで勉強。けれど、いまいち勉強に集中できていなかった時期でした。

朝勉強を取り入れて苦手な数学を克服

馬場 諒さんの3年生のときのタイムスケジュール

毎日、朝7時には登校をして、授業が始まるまでの1時間半を苦手な数学の公式を覚えるために、繰り返し問題集を解いていました。3年生になってからは部活もバンドも辞めて、その時間を勉強に。勉強するときは、何時から何時までやると決めないで、「今日は何ページ問題集を解く」など、内容で決めていました。

【理科一覧】鈴木 貴大さん

引退までは部活中心。その分、授業に集中する

鈴木 貴大さんの1~2年生のときのタイムスケジュール

部活に所属している間は野球に専念すると決めていたので、ほかの人が長時間勉強していても、焦りませんでした。それに部活をやっている分、人よりも勉強時間が少ないという自覚があったので、授業中や自宅で勉強するときに集中して取り組むことができたと思います。自宅では授業の復習を中心にやっていました。

勉強時間を増やしても生活リズムは変えない

鈴木 貴大さんの3年生のときのタイムスケジュール

受験のとき一番気をつけていたのが、生活リズムを崩さないこと。周囲よりスタートが遅れているからと夜更かしすると、一日中眠たくて授業や勉強に集中できなくなるからです。勉強するときは常にベストコンディションでやらなければ、どんなに長い時間やっても身につきません。体調管理を怠ると勉強の効率が下がります。

【理科ニ類】太田 芳野さん

その日に習ったことはその日のうちに理解する

太田 芳野さんの1~2年生のときのタイムスケジュール

授業や塾で習った内容は、その日のうちに復習をして理解するようにしていました。もし部活などで疲れてできないときは、月曜から土曜日の間に復習。そして、日曜日は何も予定を入れずに、のんびりと過ごしました。平日でも、塾がある日は帰りが遅いので、その日は自宅での勉強はしないで、早く寝るようにしました。

0時に眠るために逆算して勉強を始める

太田 芳野さんの3年生のときのタイムスケジュール

部活を引退すると、塾がない日は夕方には帰宅。0時までに、「今日はここまで問題を解く」と決めた範囲が終われるよう、食事もお風呂も早めに済ませていました。「今日は時間がかかりそうかな」と思ったら、少し早めに勉強を始めたり、余裕がある日はテレビを見たりと 、寝る時間に合わせて調整していました。

3. 自分で編み出したおすすめ勉強法は?

同じ大学を目指す友人と一緒に勉強をする

一人で黙々と勉強をしていると煮詰まってしまうので、時々同じ大学を目指す友人と一緒に勉強していました。わからない問題があったときはすぐに質問したり、お互いに問題を出し合うなど協力して勉強しました。やる気が出ないときも「あいつも頑張っているし、負けていられない」と友人の姿が励みになりました。
(山室良晃さん)

簡単な問題集からスタートして自分の成長を実感する

難しい問題ばかりをやっていると、できなくて落ち込んでしまったり、どこがわからなくて間違っているのか気がつかないことも。だから基礎力とモチベーションUPのために、まずは簡単な問題から解きました。できなかった問題が解けるようになると、自分の成長を実感できます。勉強はコツコツやるしかないんですよね。
(伏島理愛さん)

自分の得意不得意をよく分析し、対策を考えることが大切

なぜ問題を間違えたのか、そこには必ず理由があります。問題を読み間違えてしまったのか、公式を理解していなかったからなのか。原因を徹底的に考えて、次に同じ間違いを繰り返さないように対策を考えました。そうすると自分の得意不得意がわかってくるので、勉強するペース配分もしやすくなりました。
(太田慈乃さん)

3つのステップで学ぶ力を伸ばす

まずは単語を覚えたり初歩的な問題を解いて、勉強するための基礎体力をつけました。次にこれまでやったことのない新しい問題にチャレンジして、苦手分野を探しました。最後は1週間集中して、苦手な問題をちゃんと理解できるまで解き続けます。どの教科もこの3ステップを続けたおかげで、苦手を克服できました。
(渡部和玄さん)

4. 集中力、モチベーションを上げる作成を教えて!

モチベーションが下がったら好きなものを食べる

もうダメだ、集中できないというときは、問題を解いている途中でも一度手を止める。そして、ラーメンなど大好きなものを食べていました。好きなものを食べると元気になるし、力もわいてきて「よし、やるか!」と気持ちが切り替わり、また勉強に集中できました。ただ、食べ過ぎると眠くなるので要注意です(笑)。
(馬場諒さん)

勉強する時にはチョコレートを常備

勉強しているとお腹が空きやすいので、いつもチョコレートを常備。甘いものは疲れも取れるし、すぐに頭を動かすエネルギー源にもなるのでおすすめです。とにかく、勉強する時は集中力を切らさないことが大切。また勉強中にメールが届いたときは緊急のものだけ対応して、あとは終わってから返信していました。
(鈴木貴大さん)

受験は体力勝負。煮詰まったら走る!

成績が落ちてから、1日何時間もがむしゃらに勉強していた時期がありました。それでも成績が上がらず、ちょっと落ち込んでしまったんです。しかも運動していないから貧血気味にもなってしまって…。そこで気分転換と体を鍛えるためにマラソンをするように。おかげで体力もつき、風邪をひかなくなりました。
(渡部和玄さん)

勉強時間と同じだけ休憩時間を取る

休みの日は午前中に3時間、午後3時間と長く勉強をしていました。ただ、ずっと続けていると飽きてきてだらけてしまうので、勉強をやった時間だけドラマを見たり散歩をしたりと休むように。そうすると、頭もスッキリしてやる気がUP。勉強しながら「あのドラマ見たいな」と気にしているよりも、ずっとはかどります。
(太田慈乃さん)

まとめ ムダに長い時間をかけるのではなく、集中して密度の濃い勉強をする!
効率アップのためにどの先輩もやっていたことは自己分析。自分の得意不得意がわかると、勉強の仕方や時間配分も読めるようになるので、勉強時間の短縮にもなる。また勉強している間は、とにかく集中すること。集中が途切れたら一旦手を止めてリフレッシュするなど、気持ちの切り替えの早さを見習おう。

構成/平林朋子     取材・文/川崎美津子(スクリーバ)
撮影/西山輝彦     デザイン/クーシー

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