大学・短大・専門学校の面接対策基礎知識

AO入試や推薦入試の面接ってどんなことを聞かれるの?面接担当者がチェックしているポイントって?
集団面接って何?知っておきたい面接対策の基礎知識をまるごと解説!

面接ってどんなもの?

AO入試や推薦入試の面接は、書類選考に合格するとその次に課されるのが一般的。多くの場合、面接が合否を決める最終関門になるので重要度は大。基本的には「自分がどういう人物なのか」「どんな将来の目標をもっているのか」「なぜその分野について学びたいのか」「なぜその学校を志望したのか」といったことを面接官の質問に沿って答えていく。それ以外に、社会問題について意見を求められたり、学科の知識を問う質問をされたりすることも。態度やマナー、言葉遣いなども含めて、自分をプレゼンテーションする場だと考えておこう。

入試方法による面接の違いって?

  • AO入試

    学校が掲げるアドミッションポリシー(求める人物像)を基準に、受験生の将来性の可能性や意欲を評価する入試方法なので、面接の比重が高く、アドミッションポリシーに沿った質問は必ずされる。学生とじっくりコミュニケーションして人物を見極めるため、エントリー後に1~3回の事前面談(予備面談)を行い、その後、出願許可→書類選考→面接(最終面接)というステップを踏む学校もある。

  • 自己推薦入試

    自己推薦入試は人物を評価するという点ではAO入試と同様。そのため面接の重要度は高いが、AO入試と比較すると、資格・検定や部活動、課外活動など、高校時代に残した(学校の成績以外の)活動実績を重視する傾向がある。英語やスポーツなどで一芸に秀でている人はアピールがしやすく、面接でも特に実績を残した活動についてしっかりと質問されることが多い。

  • 公募推薦入試

    高校の推薦書と評定平均値の提出が求められるので、AO入試や自己推薦入試と比べると、やや面接の比重は低くなるものの、重要なことに変わりはない。高校からの書類も面接の材料になるので、成績の悪い科目があったり、欠席が目立っていたりすると突っ込まれやすい。推薦書の内容については準備の段階で高校の先生にしっかり聞いて、アドバイスを受けておこう。

  • 指定校推薦入試

    高校で成績や生活態度などを評価して推薦する生徒を厳選しているので、よほどのことがない限りその後の面接で不合格になることはないと考えていい。また、過去に指定校推薦で同じ学校に進学した先輩たちの合格レポートなども参考にできるので、対策も立てやすい。とはいえ油断は禁物。高校時代のエピソードや将来の夢、志望理由など基本的なことはしっかり語れるようにしておきたい。

  • 専門学校の入試

    専門学校のAO入試・推薦入試(学校推薦・自己推薦)では、書類選考と面接のみというところも多く、選抜の際の面接の比重は高くなる。大学と比べると、学ぶ内容が職業に直結しているので、該当する業界や職種についてはよく調べて、なぜ目指すのかをしっかり語れるようにしておきたい。看護をはじめ医療系の専門学校では、より人物をしっかり見る傾向があるので、準備は万全に。

入試方法による面接の時期の違いって?

  • AO入試

    AO入試の出願期間は私立大学が8月以降、国公立大学は11月以降だが、出願とは別にエントリーがあり、1~3回の事前面談(予備面談)を行う大学では、出願前に実質的な面接が始まる。早めに合格を決めたい人は夏までに準備をしておきたい。最終面接はだいたい秋以降だが、AO入試の場合、エントリー期間が長く設定されていたり、複数回設けられていたりすることも多いので、出願のタイミング次第で時期はまちまち。

  • 自己推薦入試

    自己推薦入試もAO入試と同じく8月以降に出願が始まるが、夏から秋にかけて大学によってその時期は異なる。AO入試と比べて出願期間は短く、出願から1~2カ月くらいの間に書類選考を経て面接が行われる。書類選考の合格発表から10日程度で面接を実施する大学もあるので、直前はバタバタする可能性も。自己推薦入試を受けると決めたら、面接対策も早めに進めておこう。

  • 公募推薦入試

    出願が11月からで、面接を含む入試は11月中旬~12月上旬に行われることが多い。なお、募集要項は6月ごろには発表されている。志望理由書がまとまった段階で構わないので、夏ごろから面接対策をしておくと準備期間も十分だ。夏休み中にオープンキャンパスに参加しておくと、学校の特徴がよく理解でき、面接で志望理由を話す時の材料が増える。

  • 指定校推薦入試

    指定校推薦も、出願は11月からで、面接を含む入試は11月中旬~12月上旬に行われることが多い。指定校推薦は高校内での選考に通るかが最大のポイント。9月ごろに校内の申し込みを行い、数週間程度で結果が発表される。志望理由書の作成や面接の準備もそれから行うことがほとんどなので、10~11月あたりは忙しくなる。AO入試やほかの推薦入試と両にらみで早めに面接対策を進めておくと慌てなくて済むかも。

  • 専門学校の入試

    AO入試のエントリーは早い学校では6月から受け付けを開始。面接も早ければ6月に実施される。エントリー期間が長かったり、複数設定されていたりする学校も多く、秋くらいで最後の入試が終わる学校もあれば、年明け2月、3月までチャンスがある学校も。推薦入試はだいたい10~11月ごろに出願や面接が行われるが、学校によっては第2回、第3回の募集があり、年明けから3月にかけて面接を行う学校もある。

面接の評価のポイント

面接では何を見ているの?

さまざまな質問を通して主にチェックされるのは、学びたい分野やその学校についての理解度、将来の目標、考え方、学ぶ意欲、そして主体性や協調性といった人間性だ。また、会話のやりとりを通してコミュニケーション能力についても見られている。態度、マナーも書類では判断できない重要なチェックポイント。学校によっては必要な教科の知識レベルや一般的な教養を面接で確かめることもある。

面接の評価方法は?

評価方法は学校によって異なるが、面接を重視する学校で多いのは、面接官が上で紹介したポイントを総合的に判断して、A~Cの3段階、A~Eの5段階などでランク分けするタイプ。面接官は複数いる場合が多いので、それぞれの評価を総合して判定される。評価を点数化して配点を公表している学校もある。面接の比重が小さい学校では、そこまで厳密な評価はせず、合否への影響は参考程度としていることもある。

面接の形式

個人面接

個人面接

受験生1人に対して、学校側の面接官が1~3人程度の面接。最も一般的な面接形式だ。面接時間は5~20分程度。受験生1人とじっくりコミュニケーションができるので、受験生が質問に答えると、それに対してさらに疑問を投げかけたり、異なる角度から質問したりと、話を掘り下げるのに適した形式といえる。集団面接やグループディスカッションの後で個人面接を行う学校もある。

集団面接

集団面接

複数の受験生が一緒に面接を受ける形式。受験生2~6人に対して面接官が1~3人というパターンが一般的。面接時間は10~30分程度だが、一人ひとりが面接官とやりとりする時間は個人面接と比べると相対的に短めだ。同じ質問に対して順番に回答を求められることもあれば、一人ひとり違う質問をされることも。ほかの受験生の回答を受けて「あなたはどうですか?」と急に振られることもある。

グループディスカッション

グループディスカッション

受験生5~10人程度が与えられたテーマに関して議論をする形式。テーマは、「格差社会」「臓器移植」など学部・学科に関連する社会問題が多く、事前に発表される場合もあれば、その場で提示される場合も。受験生グループの中から議長を選び、面接官は議論には加わらない。チェックされるのは、積極性、協調性、理解力、知的好奇心など。自分の意見を論理的に話すことと同時に、他人の話を聞いて議論を発展させることも大切になる。

口頭試問

教科や時事問題などに関する知識を問う面接。一般的な面接の中に一部口頭試問を採り入れることも多い。教科の知識を問うタイプは理系学部・学科で行われることが多く、文系の場合、英語力や時事問題の知識を問うタイプの口頭試問が一部で導入されている。質問されたことに対して、板書で説明を求められることもあり、高校での勉強の成果が問われる。

お話を伺った方

株式会社 カンザキメソッド 神崎史彦氏
株式会社カンザキメソッド 神崎史彦氏
AO・推薦入試対策ゼミ「カンザキメソッド」代表。
志望理由書や小論文、面接対策のプロとして、講義や講演で全国を飛び回る。
推薦・AO入試の関門を突破せよ 「志望理由書」&「面接」 6つの点検ポイント 出典:スタディサプリ進路 2015志望校決定号 取材・文/浦野 喬
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