解けない地球の問題集

わたしたちが生きているこの世界には、
解決できていない問題や説明のついていない現象があふれています。
人間がまだ気づかないことまで含めれば、
そのリストは数えきれないものになるでしょう。

自然とは。生命とは。人間とは。
真理を探求するという果てしない旅。

答えは、いつ出るかわからない。
もしかしたら、出ないかもしれない。
生きとし生けるものの未来に光をあてるヒントがあるかぎり、
「解けない問題」を解いていきたいわたしたちです。
同じ想いをもった教員と学生が集まって、
きょうも探究はつづいています。

わたしたちは、
生命(いのち)にとって大事なものを
探しつづけている。

意識はどこに格納されているのでしょうか。

景色を見て美しいと「意識」したり、生きていることを幸せだと「意識」したり。その感動や興奮は一体どこから引きだされてくるのか。自分のまわりで起こった出来事から「意識」が作りだされ格納される脳のメカニズムは、科学が進んだ現代においてもいまだに謎なのです。また、わたしたちは意識が運動神経に指令を出していると考えがちですが、一方で、意識とは「無意識」のうちに運動神経がやったことを把握するための装置だという説も。だとしたら、その無意識はいったいどこに…。理論はたくさんあっても、実証はほとんどされていない究極のテーマのひとつです。

渡り鳥が目的地にたどり着ける理由は?

あえて危険を冒しながら数万キロもの道のりを季節によって移動する渡り鳥。北極と南極を行き来するものさえいるそうです。十分な餌にありつくためという“渡り”の理由は知られていても、なにを道しるべに飛んでいるかはいまもベールに包まれています。太陽なのか、星なのか。風向や地磁気を利用しているという説も。絶滅危惧種が増えつづけているいま、私たち人間がナビゲーションの秘密を突きとめることができれば、鳥たちを守る環境づくりができるはずです。最後に、解けない鳥の問題をもうひとつ。ひなが生まれ育った場所を必ず覚えていて、渡ったあと再び巣にもどることができる理由は?

この宇宙はどのように誕生したのでしょうか。

世界中の物理学者が、解いても解いても解けない問題。宇宙が誕生したのはいまから138億年前といわれていますが、どうやって生まれたかはいまだに不明。しかし、答えを出すための方法は一つの方向に向かっています。それは「地球上にあるすべての物質は、宇宙の構成物である」という考えによるもの。巨大な衝撃をあたえて物質を壊し、構成物の最小単位である「素粒子」を取り出す。それがどんな性質かを調べることは、さかのぼれば、宇宙そのものの性質を調べているのと同じこと。顕微鏡でミクロな粒をのぞいていると思いきや、実は宇宙はのぞいているというわけです。

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