2016/04/28
私たちが毎日目にする信号機。なぜ赤・青・黄なの?と改めて聞かれると、困ってしまう人も多いのでは?でも実はこの問題、理科の基礎的な知識で説明できるんです。今回は、難しそうだけど意外と身近な理科の世界を覗いてみましょう。
可視光線(ヒトの目に見える光線:赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の中では、赤色が一番波長が長いので、遠くまで届くことができる = 遠くまで危険を知らせることができるのです。
「ん?波長って何だっけ?」そんな人は、歩幅に置き換えて考えるとわかりやすいかも。同じ10mを進むのに、歩幅が短くて20歩かかる人は何度も障害物にぶつかって進みにくいけれど、歩幅が長くて5歩で行ける人はスムーズに進めますよね。DVDとブルーレイの違いも理屈は同じ。波長の長い赤色レーザーを用いるDVDは、記録できるポイントが少ないのに対し、波長の短い青紫色のレーザーを用いるブルーレイは記録できるポイントが多く、より細かな画像が記録できる仕組みなのです。
いかがですか? 難しく感じるテクノロジーも、理科の基礎を利用すれば意外と簡単に理解することができるんです!中には、「中学校までに学ぶ理科の知識で、世の中の事象の9割は説明できる」という説もあるほど、理科は私たちの生活に密着した学問なんですよ。
「子どもの頃、そんな風に教えてもらっていたら理科が好きになったかも」。そう思う人も多いはず。だから今、教育現場では、子どもたちにさまざまな体験を通して理科の楽しさを伝える取り組みが進められています。世の中のいろいろな不思議に興味を持てる子どもと、その心に火をつける先生たち。日本、そして世界の未来を切り拓くには、両者のポジティブなエネルギーが必要なのです。