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2016/06/02

ある日突然、話せなくなったら?
コミュニケーションのリハビリ術

リハビリテーションと聞くと、歩行訓練の風景などが思い浮かびますよね。でも実は、「話す・聞く」など、コミュニケーションをサポートするリハビリもあります。今回は、患者さんの言葉にならない声に耳を傾ける言語聴覚士の仕事に注目してみましょう。

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「話す、聞く、食べる」を支える
スペシャリスト「言語聴覚士」

話す、聞く、食べる・・・。私たちが普段自然に行っている動作も、病気や事故、あるいは生まれつきの障がいで不自由になることがあります。「言語聴覚士」は、医師との連携のもと、こうした問題の発生原因や状態を検査・評価し、必要に応じて訓練や援助を行っていきます。

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さまざまな訓練法から
その人に合った方法を見つけていく

その訓練法は実にさまざまです。たとえば、ろれつが回らない患者さんの場合。水を入れたペットボトルをストローで吹いて発声に必要な筋肉を鍛えたり、自分の声が遅れて聞こえる装置などを使ってゆっくり話す訓練をしながら改善していきます。また話す機能を完全に失ってしまった患者さんには、50音が書かれたシートなどを使い、目の動きでコミュニケーションが取れる方法を提案するなど、その人に合った方法を一緒に見つけていきます。

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多くの患者さんの命を支え
人生を豊かにする仕事

もうひとつ、「話す」のと似た機能に「嚥下(飲みこむこと)」があります。話すことに障がいのある人の多くは嚥下にも障がいを抱えていることが多く、こちらも言語聴覚士が対処する症状です。上手く飲み込めないと栄養不足になったり、誤嚥性肺炎などの病気にかかってしまう恐れも。つまり言語聴覚士は、コミュニケーションする楽しさや食べる喜びを提供するのはもちろん、患者さんの命そのものを守る、医療のスペシャリストなのです。

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医療機関、福祉施設、教育機関…
活躍の場も多彩

言語聴覚士が国家資格化された1999年から2015年までの合格者数は約2万5000人。同じリハビリ職の理学療法士(2015年までの合格者数約13万人)と比べると人数が圧倒的に不足していることがわかります。社会の高齢化や医療環境の変化などに伴い、活躍の場が医療機関から保健・福祉施設、教育機関へと広がりをみせる中、言語聴覚士へのニーズは今後ますます高まっていきそうです。

志村 栄二先生

専門は成人発声発語障害学。摂食嚥下障害学。
2002年、国際医療福祉大学保健学部言語聴覚障害学科卒業。中京大学情報科学研究科情報認知科学専攻博士課程修了。言語聴覚士。病院勤務、新潟医療福祉大学を経て、2014年、本学に着任。健康医療科学部教員。

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