2016/06/02
勉強や調べ物で私たちがよく利用する図書館。今日では紙の書籍はもちろん、ウェブ上の情報や、映像・音楽データなど、さまざまなメディアが扱われています。今回は、地域の重要な情報発信基地である図書館の内側を探っていきましょう。
図書館で本やDVDを借りたい時。書棚を探すか、館内のパソコンで検索しますよね。でも、タイトルが分からないなど自力で探すのが難しかったら?そんな時、頼りになるのが図書館司書です。
図書館司書とは、図書館で扱うあらゆる資料を整理・分類し、利用者が必要なものをすぐに探し出してくれる本のプロ。さらに近年では、人間の心理や行動特性を踏まえ、利用者が欲しい情報に簡単にアクセスできる検索システムを考えるなど、その業務も日々進化・拡大しています。
図書館の業務において大切なのは、「立地する地域の利用者のニーズを把握して、より適切なサービスをピンポイントで提供できるか」ということ。そのサービスは、図書館司書の「経験や感覚によるもの」から、利用者の探索行動など「実証データに基づいて創造されるもの」へと移り変わっているのです。
「本のプロ」に加え、「人と情報のプロ」としての役割も果たす図書館司書。利用者に「便利」や「快適」を提供するサービス業ですから、本が好きな人はもちろん、人と接するのが好きな人も、将来の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。