関東学院-すべての主人公たちへ

主人公 - 木村 恵輔(マーケティング職)

主人公 - 木村 恵輔(マーケティング職)

人生を楽しむ。何度でも。

初めてラグビーボールを持ったのは3歳の時だった。
周りの友達が、虫取りや草むしりで遊ぶ中、
泥だらけになって夢中で、ボールを追いかけていた。
強豪校に入って、プロになる。
そんな夢を叶えるように、関東学院大学に入り、
プロのチームがある大手企業に入社してプロの選手へ。
きっとこれが物語ならこれで終わるかもしれないけれど、
プロを引退した後も、人生は続く。
がむしゃらに走り続けてきた足を止めたとき、
僕はどうしようもない不安に襲われた。
何をすればいいのか。何がしたいのか。
ラガーマンとしての自分から、
一人の社会人としての物語が始まった瞬間だった。

安泰と好きの天秤

引退後も、大手企業の社員として働くことはできた。
実際、社員選手の多くは、その道を選んでいる。
もちろん自分も、入社する前、
引退後は一生安泰だという気持ちだった。
だけど、実際に引退した後、
その安泰な環境に身を置くことが、
本当に正しいことなのか自問自答した。
なかなか気持ちの整理がつかず、
3年の月日が経った。
親や同僚からも心配された。
そんな中、妻だけが
「一度きりの人生、悔いなく生きるべき」と
背中を押してくれた。
またラグビーのように夢中になれることがしたい。
僕はセカンドキャリアを歩むために、転職を決めた。

いまこの場所にいる理由

いまは、ITのベンチャー企業に勤めている。
恥ずかしい話だが、入社した時は、PCを指二本で打っていた。
企画をまとめたり、デスクワークで長時間座っていたり、
慣れないことばかりで、頭痛のない日はなかった。
いま、関東学院大学のラグビー部をもう一度日本一にするため、
クラウドファンディングのプロジェクトを行っている。
やっぱり自分は、ラグビーが好きだ。
ラグビーが僕の原点なんだ。
そう思えると、どうしようもなく、今が楽しい。

遊ぶよりも、楽しいこと

会社を変えて、休みの日の過ごし方が変わった。
妻と二人で、
カフェで語学の勉強をしたり、図書館に行ったり、
自己研鑽の時間。オフも半分仕事。
だけど、自分を磨いていくのが楽しい。
選手時代の自分がみたら、きっと驚くだろうな。

登った先にある景色を求めて、何度でも

山登りは、幼いころからずっと好きなことの一つ。
ラグビースクールの練習のあとによく登っていた。
ハードな山道を登った先にある頂上の景色を見ることで
自分の小さな世界が開けていく感覚になる。
スイスのユングフラウを登ったとき、
目の前に広がった大自然の光景は、圧巻だった。
何も考えずにぼーっと見るだけ。
何よりも贅沢な時間の過ごし方であり、
自分の心が洗われる時間だ。

自分が輝くためのベストを尽くす

いま、たぶん人生の中で
最高に努力をしている時だと思う。
休みたい気持ちはもちろんある。
ぼくだって物語の主人公のように、
超人の心をもっているわけではない。
だけど、1年か2年、必死にがんばった先に、
絶対によくなる未来が見えているからがんばれる。
人生の中でいま輝くチャンスだぞって
いつも言い聞かせてる。

自分が輝くためのベストを尽くす

大学時代の同級生たちに会うと
「あれ?そんなキャラだっけ?」と言われるようになった。
寡黙で、ラグビー一筋。
そんな自分が、関東学院大学ラグビー部の
再興プロジェクトについて
熱く語る様は別人のように映るみたいだ。
3年後、5年後、10年後、なりたい自分がいる。
近い将来、海外のプロジェクトを担当し、
行く行くは全世界にラグビーを普及させ、
日本と世界の架け橋になりたい。
そうして、すべてをやり終えたあとに、生まれ育った群馬で
子どもたちにラグビーというスポーツの楽しさを教えたい。
それが僕の追い求めている人生だ。

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木村 恵輔(マーケティング職)
木村 恵輔マーケティング職
2010年人間環境学部現代コミュニケーション学科(現:人間共生学部コミュニケーション学科)卒業。関東学院大学に入学後1年生からレギュラーに。1年生の時には日本一を経験。卒業後は大手メーカーに就職し、社員選手として入社。引退後、株式会社Freewillに転職。関東学院大学のラグビー部を再び日本一にするために、自らがオーナーとなりクラウドファンディングを手掛けている。海外旅行が好きで、いつか海外に住むことも視野に。旅行先ではスーパーに立ち寄って国の独自色を見るのが好き。
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