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子どもから青年・成人・高齢者までのこころの健康やこころの問題について学びます。心理臨床・教育・福祉などさまざまな分野で他者を援助するための力を養成します。
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集団の中のこころの動きについて理解を深め、特に人事や組織、消費者行動、マーケティングなどのビジネスに直結した心理学を学んでいく領域です。また、職場のメンタルヘルスについても専門的な素養を育みます。
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乳幼児から高齢者まで発達段階に応じたこころの働きを理解し、特に学校における児童・生徒のこころの問題への対処、ストレスマネジメントやソーシャルスキルなどの知識と技術を修得します。
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人のこころの成り立ちを、科学的に解明します。人間の脳の動きを動物の脳と比較することによって理解し、知覚や認知、記憶といった心的活動が脳のどのようなメカニズムによって実現されているかを探究します。
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現代人を取り巻く環境理解やさまざまな疾患理解とともに、心身の健康の維持や幸福、QOL(Quality Of Life)の向上に、心理・社会・身体的要因がどのような役割をもつかについて、医療および心理的側面から学びます。
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[反芻思考]
残念ながら、人は嫌なことを何度も思い出すようになっています。就寝前や入浴中、道を歩いている時にふと思い出して落ち込んだり、イライラしたり…。疲れている時、弱っている時ほどぶり返してしまうのではありませんか。記憶は何か他のものと結びつけてインプットされています。嫌な出来事はネガティブな感情と一緒に覚えているので、類似した感情を感じると、出来事も思い出されてしまうのです。
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[権威への服従原理]
人は権力や肩書き、地位のある人の意見や命令に従う傾向があります。とくに教授や弁護士、博士、医師などの「専門家」の意見に弱く、実際に信憑性やエビデンスが確認できなくても「先生が言っているなら間違いない」と信用してしまいがちです。親や先輩の意見は正しい、守らないのは間違いと思うのも同じ。この傾向を商品販促や認知度、知名度向上などに活用するケースもあります。ただし、悪用にはご用心を。
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[バンドワゴン効果]
これは、多数の人が支持している物事に対して、支持がいっそう高くなる心理現象です。人が持っている物が欲しくなったり、行列ができる店に並んでみたりもそう。多くの人が支持している商品に価値を感じる、よくわからない物事の場合は流行や評判が判断材料になるのです。だから、人気NO.1のパンは買いたくなるし、おいしいと感じやすくなります。さらに買いたい人が増えて実際に人気NO.1となるわけです。
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[ウィンザー効果]
人は第三者からの情報を信じる傾向にあるからです。お店の店員さんに「この商品はすごい」といわれると何となく疑ってしまいますよね。しかし、グルメサイトをはじめ、さまざまなクチコミは匿名にもかかわらず、実際に店を訪れた人、商品を購入した人の率直な感想だと思い、お店の人よりも信頼度が上ります。結果がその通りだったりすると、またクチコミをチェック。高評価にも興味をそそられるのです。
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[ハロー効果]
それは、ある対象を評価する時、目立った特徴があるとそれに引きずられてしまい、評価に影響するためです。スーツだけでなく、字がきれいだと人間的にもきちんとしているはずと感じたり、笑顔で接客している人が素敵に思えたり、昨今話題になっている学歴フィルターもこの現象です。装いが乱れているとマイナス評価を受けてしまう恐れもあるので、身だしなみはいつも整えておきたいですね。
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[ラベリング効果]
人は、他人の一部を見ただけで、それがすべてだと決め付けて「○○な人」というラベルを頭や心に貼ることがあります。しかも、ラベルを貼られた人は本当にそうなってしまう可能性もあるのです。例えば素行に問題がある子どもに「非行」というラベルを貼ると、より悪い行動をとり、逆に「あの子は優しい」「勉強や仕事ができる」といったラベルを貼るとそうなることがあるとか。子どもや後輩、部下は褒めて伸ばしましょう。
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[単純接触効果]
これは、ザイオンス効果ともいわれ、同じ人やモノに接する回数が増えれば増えるほど、それに好意や好印象を持つようになる心理現象です。初めは何となく耳にしていた音楽を何度も聴いているうちに好きになったり、関心のなかった商品のCMを何度も観ているうちに親しみがわいてきたり、名称を覚えたりも同じ。この心理現象はマーケティングや人とのコミュニケーションにも活用されています。
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[音楽聴取効果]
音楽はテンポやリズム、メロディーなどさまざまな要素で構成され、心身が反応します。例えば明るい曲調だと気分がアップしたり、静かな曲調だと心が落ち着いたりしますよね。また、音楽は子どもの頃の歌や昔のヒット曲を聞くと懐かしいな、あの時は楽しかったなと記憶や感情を呼び起こす作用もあります。だからこそ、ストレスを感じた時、ゆったりとした音楽を聴くと気持ちが和んだり、癒されたりするのでしょう。
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論理的思考を基礎に、心理学の研究法や社会実践の基盤となる、データサイエンスの素養を全員が身につけます。心理的実証データに基づいて、社会の「?」を解き明かし、ビジネスや開発など新たな価値の創出や対人支援に取り組める人材をめざします。基礎から取り組むので、数学が苦手でも大丈夫!
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データサイエンススキルとともに、心理学の基礎的知識や心理的アセスメント*、臨床心理や社会・産業心理、発達・教育心理などの各専門領域における導入的知識を総合的に学び、心理学を深めるうえでの基盤を身につけます。 *面接や検査を通して、個人が抱える問題を客観的に明らかにすること
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総合心理学部には、幅広い5つの専門領域を配置。「臨床心理学」「社会・産業心理学」「発達・教育心理学」「行動・脳科学」「健康・福祉心理学」の5つの領域で専門性を深めます。
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教育・マーケティング・プログラミングなど心理学と関係性の深い実践にいかせる他学部の専門科目を履修可能です。心理学の学びに他分野の知見をPlusすることで、新たな価値を生み出すための実践力や広い視野を養います。
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4年間を通して配置されるゼミ科目、カウンセリングやマーケティング調査演習、インターンシップなどの実践科目を多数配置。また、経済・経営・工学部の学生と、それぞれの知識や技能を持ちより、企業等の課題に合同で取り組むPBL科目も配置。4年間を通じて、社会の「?」に実践的に取り組みます。