三村 翔

三菱地所株式会社 / 住宅業務企画部
(兼務)新事業創造部
(兼務)(株)メック・デザイン・インターナショナル(子会社)
経済学部経営学科 / 2006年3月卒
*出身学部学科は卒業当時のものです

自由な校風は、自立することの意味や大切さを教えてくれた。

大学時代は、体育会でフェンシングに熱中していました。どちらかと言えば、学問よりも部活動に力を注いでいた学生でしたね。ただし、周囲には勉強への努力を怠らない友人たちが多く、学ぶうえでは、とても刺激を受ける良い環境でした。立教大学の特徴は、自由な校風にあります。「自由」ということはつまり、何事も自己責任で決めるということです。授業の選び方や取り組み方など、どれだけ深く学ぶかは自分次第。自主性が求められる日々から、自立することの重要性を学んだ4年間でした。進路を考えるうえでは、実家が不動産事業を営んでいたこともあり、不動産業界を中心に企業研究を重ねました。その中で特に、オフィスビルや商業施設、マンションなど、大規模な都市開発を行うデベロッパーという仕事に魅力を感じ、東京の大手町・丸の内・有楽町エリア一帯の街づくりをしている三菱地所に就職を決めました。

日本の不動産の将来を変える。そんなプロジェクトを立ち上げた。

入社当初はマンション開発のための用地取得などの仕事に携わっていました。数十億円という金額を扱うときには、さすがに手が震えましたね。ひとケタ間違えたら大変ですから。その後、マンション営業現場勤務を経て住宅事業グループ全体の経営企画及びグループ会社の経営管理を担う部署に異動し、現在に至ります。そうした業務とは別に、今年、社内の新規事業提案制度に応募し、欧米では浸透しているものの日本ではまだまだ認知度が低い都市木造に関する新規プロジェクトを計画中です。プロジェクトメンバーたちと共に、「日本の不動産の将来を変える」という意気込みで取り組んでいるところです。

和を重んじるリーダーシップを身につけることができた4年間。

立教大学では、初年次から、週4、5回の英語の授業がありました。大学に入るまで英語は不得意な科目でしたが、立教の丁寧な英語教育によって気が付くと英語力が身についており、そのおかげもあって、入社後に社内制度に合格し、ニューヨーク大学への留学を経験することができました。ニューヨークで感じた、欧米の不動産市場のポテンシャルはとても大きなもので、留学を機に「今後は海外で仕事がしたい」と強く願うようになりました。そんな私の海外志向も、立教大学の英語教育がバックボーンにあるのだと思います。さらに、自由かつ和を重んじる精神、そしてその上に立脚するリーダーシップも大学の授業や課外活動の中で会得することができました。社会に出て、改めて、それを実感しています。