下川 優

en world Recruitment (Thailand) Co., Ltd.
観光学部観光学科 / 2008年3月卒

留学経験とゼミでの研究が、海外で働くことにつながった。

入学前から海外志向が強く、在学中に1年半アメリカに留学しました。所属はコミュニケーション学部。アメリカ人学生を相手にディベートやスピーチをすることが多く、英語で意見を述べる訓練になりました。様々な文化圏のコミュニケーションの特徴や気質を学べたことも、今役に立っています。立教大学のゼミでは、組織論やビジネスを学びました。留学経験者や帰国子女が多く、海外で働くことを自然と視野に入れるようになりました。卒業論文では、タイのバックパッカーの聖地・カオサンロードの繁栄の推移を探究。現地のタイ人学生の協力を得て、外国人バックパッカーやタイ人にアンケートを取ってまとめました。それがタイとの縁の始まりです。

人生や会社の経営を左右する仕事に生かされる仕事力や人間力

タイにある人材紹介会社で、日本企業の採用を支援する部門の責任者を務めています。会社のトップは欧米人、約50名のタイ人が働き、日本人は私だけ。共通語は英語で、国際的な雰囲気です。私がタイで働き始めたのは、2009年3月。当時は人材紹介業は未成熟でしたが、日本企業の進出が急増し、優秀なタイ人に対する採用ニーズが増えました。この仕事は、人の人生や会社の経営を左右するという、大きな役割を担います。紹介した人が活躍することで、企業の担当者から感謝されると嬉しいですね。「目に見えないもの」を売る仕事なので差別化が難しいのですが、だからこそ自分の仕事力や人間力を武器に、自分にしかできない仕事ができるのが魅力です。

個人の力が強い卒業生、会うたびに刺激を得られる。

学生時代は、「自由の学府」を意識しませんでしたが、卒業後の生き方を振り返ると、常に「自由に選択できること」を軸として進んできた気がします。人材紹介業は、企業と人に選択肢を増やし、機会を生むのが仕事。多くの選択肢を提供し、可能性を広げることに喜びを感じるのは、立教大学で「自由の大切さ」を自分の中に根付かせられたからだと思います。また、個性的な先生方と出会い、そのつながりから人脈が広がっています。観光学部の卒業生は、金融、IT、教育など様々な業界で活躍しています。共通しているのは、型にはまらず自分の道を進んでいること。個々に力があり、それぞれの道で輝いている方が多いため、会うたびに刺激を得られます。