大久保 洋輔

キヤノン株式会社/イメージコミュニケーション事業本部
ICBソリューション事業推進センター
理学部物理学科 / 2005年3月卒
大学院理学研究科物理学専攻博士課程前期課程/2007年3月修了

自由な校風は、自立することの意味や大切さを教えてくれた。

学部時代はテニスのサークル活動、大学院時代は研究に熱中していました。サークルではキャプテンを任され、80名近いメンバーをまとめるという貴重な経験をしました。サークル活動などを通して、文学部や経済学部など他学部の様々な人と交流ができるのは、総合大学ならでは。仲間とのつながりは、今も大切にしています。研究室では、X線による宇宙の解明をテーマに、観測装置の開発に取り組みました。試行錯誤の連続でしたが、上手くいかない原因を追究し、工夫を重ねるのは楽しかったですね。修士課程2年のときには、フロリダで開かれた国際的な天文学会に参加。宇宙開発のスケールの大きさを肌で感じ、今も忘れられない体験です。

日本の不動産の将来を変える。そんなプロジェクトを立ち上げた。

入社後3年間は、コンパクトカメラのレンズの開発を担当しました。立教でも開発の研究をしていたため、戸惑いはなかったですね。「自分の考えを盛り込んで世の中に問う」という開発の醍醐味を堪能。発売された商品を両親にプレゼントしました。現在は、新しいビジネスを立ちあげるプロジェクトで、企画の仕事をしています。キヤノンの強みである映像技術を使い、映像の新しい見せ方を事業化できないか考える日々。様々な部門と協力しながら、インターネットや展示会でリサーチするなど、自由に取り組んでいます。いつか新規事業として発表されたとき、「自分のアイデアがここに生かされている」といえるような功績を残したいと考えています。

和を重んじるリーダーシップを身につけることができた4年間。

立教の研究室では、実験の後、「なぜその結果になるのか」「この結果から言えることは何か」を論理的に考え、説明するように先生に指導していただきました。それが現在の仕事で、とても役立っています。開発の仕事ではなぜこのように作ったのか、説明責任がありますし、企画の仕事では、説得力あるプレゼンテーションが重要となります。立教では幅広い分野を学べるため、視野の広さも養えます。「全学共通科目」は所属学部に関係なく、学びたい科目を自由に履修することができます。将来どんな道に進むか悩んでいる人も、興味のある科目を学ぶうちに、やりたいことが見えてくるはず。立教の多彩な学びは、とても良い学びのスタイルだと思います。