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先輩の仕事

理学療法士 人に喜んでもらうのが好き

同じ病気でも人により症状も生活環境も違う。リハビリ方法は人の数だけあります。

この仕事の魅力・やりがい

リハビリはただ訓練をするだけではありません。例えば自宅の玄関の段差や、ベッドに寝るときは右からか左からかなど、生活環境を把握した上で退院後の生活がスムーズにいくよう、日常生活の動作を訓練するのがリハビリなんです。重度の骨折で入院してきた82歳の男性患者さんのリハビリを行った時は、娘さんに頼らず、身の回りのことは自分でできるようになりたいという希望があり、その意向を組んだリハビリを計画。3カ月の訓練を経て退院されました。のちに「ひとりでトイレにも行けるようになりました。家族から『よく歩けるようになったね』と言ってもらえます」と書かれた年賀状が届いたときは本当に嬉しかったですね。

業界ココだけ話!

「先生、彼女できたか?」患者さんとのこんな会話も大事です。動かない手足を動かす訓練はとても大変。だから些細な信号も見落とさないよう、会話の中で、患者さんそれぞれに合わせて喋り方や内容を変え、徐々に信頼関係を築けるようにしています。リハビリに熱心な患者さんでも、時には「今日はやらへん」と言われることも。僕は一概に「頑張りましょう」とも「わかりました」とも言いません。例えば奥さんと2人暮らしの場合なら「これをやることで、奥さんの補助がなくても一人でできるようになりますよ」と言葉をかけ、目標を再確認することで頑張る気力を引き出します。ご家族や退院後の生活、社会復帰などを踏まえることが必要なんです。

これからかなえたい夢・目標

患者さんの訓練が思うように進まない。そのときの「なんでだ?」という疑問から「何かほかの方法はないかな?」と考えを繋ぎ、新しい治療法を取り入れるようにしています。日本ではあまり取り入れられていない電気治療や、海外の治療法も積極的に取り入れていきたい。そのために毎日、最低1時間は辞書を片手に海外の文献を読んで勉強しています。医者の治療法に比べ、理学療法の分野はリハビリ効果が明らかになっていないことが多く確立した治療法がありません。だから、リハビリ効果を科学的に立証し、患者さんに効果的な治療法を開発して貢献していきたいです。

 

その人に合ったリハビリを目指すには会話が大切

中村 潤二さんのプロフィール

西大和リハビリテーション病院勤務。2007年3月、畿央大学理学療法学科卒業。「患者さんの心も体も治療できる理学療法士になりたかったんです。学生のときは脳梗塞だからこの治療、骨折だからこの治療と考えがちだけど、患者さんの状況をしっかり把握して、その人に合わせた治療を行うことが大切なんだと思いました」。中村さんは訓練中にも『どうしてこの作業が出来ないのか、なぜ動かせないのか』と、つねに患者を理解するように努めている。また現場では医師や看護師などとのチームワークが大切。患者さんが服用している薬や食事などの情報を共有し、スタッフ全員でサポートにあたっている。

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畿央大学
健康科学部理学療法学科

現場が伝わるビデオ教材

現場が伝わるビデオ教材

理学療法学科では運動療法学や物理療法学などを学んだ上で実習を行い、理論から実践を経て確かな技術へと結びつけていきます。臨床実習を行う前の1、2年次は、西大和リハビリステーション病院と連携して開発したビデオ教材を使い臨床実習を模擬体験。機能障害のある方と健常者とはどこが違うのか、問診や評価、治療計画、さらに治療を受けた患者さんが快方に向かわれる過程などを映像でリアルに再現しており、現場での患者さんとのコミュニケーションの取り方や、リハビリ技術などの知識や技術が習得できます。「僕もビデオ教材に協力しています。患者さんのリハビリの様子や治療の必要がある箇所を解説しているんですよ」と中村さん。