  
●「産業社会と人間」「課題研究」をつなぐ2学年「Epoch」と全学年実施の「プランドゥWeek」を新設
- 注目集めるポスト「産社」
- 3年間通して生きる力を
- 全生徒に4日間の社会体験活動
●Epoch
●プランドゥWeek
●「産業社会と人間」「課題研究」をつなぐ2学年「Epoch」と全学年実施の「プランドゥWeek」を新設
注目集めるポスト「産社」
総合学科の広島県立高陽東高校は、今年度から「総合的な学習の時間」として課題解決型の学習を行う2年次生徒対象の「Epoch(エポック)」を開設した。「Epoch」は1年次の「産業社会と人間」と3年次の「課題研究」の間をつなぐという狙いがあり、これにより3年間を通した「生きる力」の育成が、より効果的にできるようになった。
生徒が普通科目と専門科目・学校設定科目の多様な選択をできる総合学科では現在、入学年次で「産業社会と人間」、卒業年次で「課題研究」が原則履修科目となっている。総合学科の原則履修科目はこのほかにも「情報基礎」があるが、普通教科「情報」と「総合的な学習の時間」がすべての高校で必履修となる新学習指導要領では、総合学科の原則履修科目は「産業社会と人間」のみとなる。
その一方で、職業を通して在り方生き方を考えさせる「産業社会と人間」、自分の興味・関心に応じたテーマを研究し深める「課題研究」の両方に取り組んできた総合学科のこれまでの実践が「総合的な学習の時間」のモデルの一つとして注目されている。なかでもとりわけ大きな関心を集めているのが、いわゆるポスト「産業社会と人間」といわれる実践に取り組んでいる高陽東高校などの総合学科だ。
■広島県立高陽東高校の「総合学習」
3年間通して生きる力を
総合学科では通常、1年次に「産業社会と人間」、3年次に「課題研究」を設定している。しかし、この間の2年次に空白があるため、在り方生き方などを学んだ「産業社会と人間」の経験が3年次の「課題研究」へとつながらないとの指摘も総合学科関係者の間で出ている。
高陽東高校の教育研究部長である高村聖悟先生も「2年次で在り方生き方を考える課題解決型の調査研究活動をさせておかないと、せっかく『産業社会と人間』で身につけたことが3年次に白紙に戻っている」と感じていたが、そのための時間を2年次で取るのは難しいというのが、これまでの実情だった。
そこで新学習指導要領の移行措置として今年度から「総合的な学習の時間」の導入が可能になったことを機に、2年次生徒対象に総合的学習として「Epoch」(1単位)を開設することになった。「Epoch」では1年次の「産業社会と人間」(2単位)で作ったライフプランを基に各生徒がテーマを決めて調査研究活動を行う。ただ、ここではあくまで「学び方や考え方を学ぶ」ということに重点が置かれ、本格的な調査研究活動である3年次の「課題研究」(2単位)につなげていくことがポイントとなっている。つまり「産業社会と人間→Epoch→課題研究」という流れで「生きる力」を育成していくわけだ。
全生徒に4日間の社会体験活動
「Epoch」と並んで同校の大きな特徴といえるものに、全生徒が一斉に学校から1週間(土日除き実質4日間)離れて体験活動を行う「プランドゥWeek」がある。今年度から始まった「プランドゥWeek」は、兵庫県が実施している「トライやるウィーク」をモデルにしたものだが、単に体験活動をするだけではなく、「産業社会と人間」や「Epoch」など各年次ごとの内容と密接に関連付けられている。
例えば1年次は「産業社会と人間」の職業体験の意味合いを持ち、2年次は体験活動を自ら設定した「Epoch」の研究テーマの具体化を図るために役立て、3年次は「課題研究」のフィールドワークなどを集中して行うという仕組みだ。今年度は6月22〜27日の6日間で実施されたが、1学期に集中的に体験活動を設定したことで、その後の「産業社会と人間」や「Epoch」などでの調査学習、研究テーマ決定などがより円滑に進みやすくなったという。
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