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福岡県立久留米高校

2001年4月号(第3号)
88ページ

●学校・教師・生徒を変えた課題研究教師の思いから生まれた「セサミプラン」

  • “量に頼る指導”に疲労感
  • 5年目から教育課程内に
  • 進学実績が充実

●セサミプラン(平成7〜11年度実施)

●NEWセサミプラン(平成12年度実施)

●総括


●学校・教師・生徒を変えた課題研究教師の思いから生まれた「セサミプラン」

“量に頼る指導”に疲労感

九州の公立高校といえば1、2年生は「ゼロ時限」、3年生は「ゼロ時限」「7時限」は当たり前という熱心な補習指導で知られる。かつては比較的のんびりしていた福岡県立久留米高校でも、第2次ベビーブームによる受験の激化、私立高校での特進コース設置、同学区内の公立高校新設などによって国公立大学進学者が減少し、時代が平成に入ったころから急速に“詰め込み競争”にのめり込んでいったという。
「課外授業の多さと、授業量と生徒の実態が大きくズレていることに驚きました」平成6年度に転勤してきた高松大輔先生(現進路指導主
事)は、こう振り返る。努力の結果、7年度の国公立大学進学者は前年度の30人前後から100人台に回復した。しかし、生徒、教員ともに、大きな疲労感と、量に依存した指導体制の、将来への危機感が残ったという。この状況下で、危機感を抱いた教員が毎晩打開策を話し合った。その中で「学習効率を高めるには、学問の本質に気づかせることが大切。その方法として課題研究を行っては」というアイデアが生まれた。そして改革の中心として石井倫子先生(現庶務・広報部主任)に白羽の矢が立ち、県の「レインボープロジェクト」(高校特色化・活性化事業)予算を活用する形で導入が決定した。

5年目から教育課程内に

OPEN SESAME(開け、ごま)!──「セサミプラン」という名称は、生徒が自分自身で未来を開いていってほしいという願いを込めて付けたという。アメリカの教育番組セサミストリートのような楽しい時間にしたいという思いもあった。県の予算を使った事業という関係から8年6月、1、2年生の課外活動としてスタート。石井先生が責任者に指名されてから、わずか1カ月のことだった。
2年目には担当部署「セサミ委員会」が発足。テーマや方式を変えながら、校外での実地調査や奉仕活動も取り入れた本格的な課題学習にとしていった。当初は1、2年生とも同じ内容だったが、11年度からは専門分掌として生まれた生徒研修部に担当を移し、学年別のテーマとした。
ちょうどこのころ話題に上ったのが新学習指導要領の「総合的な学習の時間」。検討の結果、セサミプランと目標がほぼ一致していることが分かり、12年度から移行措置で正式に教育課程内に位置付け、3年生も含めた全学年で実施することにした。

進学実績が充実

セサミプランの本格実施につれて進学実績を下げることなく「生徒の実態に合ったレベル」まで補習を減らすことができた。また、成績によって安易に志望校を変えない生徒も増えたという。「伝統校でもいいことはどんどん取り入れていこうという雰囲気に変わってきました」(石井先生)というのも「セサミ効果」だ。

■福岡県立久留米高校の「セサミプラン」

■各学年ごとの大きな流れ

 
 

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