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栃木県立足利工業高校

2001年6月号(第3号)
94ページ

●専門高校として先取り実施 就業体験(インターンシップ)「課題研究」

  • 平成4年度から現場実習
  • 短期集中方式で本格的に

●インターンシップ(就業体験・2年生)

●課題研究(3年生)

●総括


●専門高校として先取り実施 就業体験(インターンシップ)「課題研究」

平成4年度から現場実習

足利工業高校は明治28年(1895年)開校の栃木県工業学校を母体とし、今年で創立106年目を迎える「工業高校では全国で3番目に古い」(斎藤庄作教頭)伝統校。県内の有力企業にも多くの人材を送り出しており、厳しい雇用情勢にある現在でも希望者の就職率は100%を誇っている。
とはいえ、伝統にあぐらをかいてきたわけではない。現行教育課程(平成6年度から学年進行で実施)で専門高校に導入された「課題研究」を、4年度には機械科で、5年度からは全科で先取り実施している。教務主任の福田洋先生は「うちは昔から『総合的な学習の時間』に近いことをやってきました」と胸を張る。
先取り実施ができた背景には、学校行事として以前から行っていた工場見学の実績がある。毎年6月、1年生は市内、2年生は近隣、3年生は県外も含めた企業を訪問するもので、全校一斉の見学実施は工業高校でも珍しいという。
高校の「総合的な学習の時間」では配慮事項として、就業体験などを積極的に取り入れるよう求められている。文部科学省も近年、どの学校でもインターンシップを推進するよう指導しているが、いざ実施しようとすると受け入れ企業の確保に苦労するのが実態だ。
足利工業高校の場合、長い伝統を基盤にした企業との強固な関係づくりがあってこそ、産業現場での実習を含めた「課題研究」(3年生)や、2年生での本格的な職場体験であるインターンシップの先取りが可能だった、と言うことができる。

■栃木県立足利工業高校の「インターンシップ」「課題研究」

短期集中方式で本格的に

2年生のインターンシップは、学校設定科目「就業体験」(教科「職業」)として実施している。夏休み中の5日間、職場に出掛けて従業員と同じ仕事を体験するというもの。4日以上出席すれば、増加単位として1単位が認定される。
実施初年度の12年度の場合、受け入れ先は93事業所に上った。参加生徒278人のうち253人とほとんどが5日間の皆勤を果たしている。
一方、3年生の「課題研究」(2単位)は、1学期に集中して実施。週1日(計11週)を終日これに充てている。本格的な就業体験やものづくりを行うには、毎週1〜2時間といった細切れの時間では不十分との判断からだ。
分野は学習指導要領に従って 1. 作品製作 2. 調査、研究 3. 実験 4. 資格取得 5. 職場実習──とし、生徒が興味・関心や進路に基づいていずれかを選択する。
「総合的な学習の時間」は必ずしも毎週決まった時間数で実施する必要はなく、特定の学期や期間に集中させる方法も勧められている。そうした授業時数の配当という点からも、同校の実践に学ぶところが大いにありそうだ。

■年間計画表(平成12年度実施)


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