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宮崎県立本庄高校

2001年6月号(第3号)
100ページ

● 総合学習に移行中進路学習の草分け「実践社会」

  • 総合選択制改編のなかで
  • 特別活動から総合学習へ
  • 総合学科として全校体制で

● 実践社会(1年生〜3年生)

● 総括


●総合学習に移行中 進路学習の草分け「実践社会」

総合選択制改編のなかで

宮崎県立本庄高校は90年近くの歴史があり、東諸県郡唯一の高校として、文化祭に「本庄福祉ランド」として老人会や幼稚園を招くなど地域とも密接なつながりを持っている。しかし、昭和60年頃から地元中学校卒業者の宮崎市内への進学が増え、生徒の多様化が進むとともに不本意入学者も増加したという。そこで同校では、昭和61年に「普通科と職業教育を主とする学科の一体化」というテーマで文部省(当時)の研究開発学校指定を受けたことを契機に、学校活性化のため普通科、農業科、食品製造科、家政科の4学科を改編し、平成3年度から総合選択制普通科高校となった。
総合選択制では、文理1、文理2、福祉、情報、芸術体育、食品と6つの「モデル」ごとに系統立った選択科目群を設け、この中から生徒が科目選択する方式をとった。さらに、学科再編の研究過程の中から生まれたのが、地域での体験活動を重視した進路学習を行う「実践社会」だ。

特別活動から総合学習へ

研究開発学校指定の中で、同校が開発、導入した「実践社会」は、導入当初は教科科目だったが、指定期間が切れた平成2年度以降は、特別活動に位置付けを変えて、全学年必修で週1時間が設定されている。
「実践社会」は、進路ガイダンスや体験活動、課題研究などの進路学習を通して、自分の将来設計を考えていくという内容で、総合学科の原則履修科目である「産業社会と人間」の先行事例の一つともいえる。
さらに今年度から県内で2番目の総合学科高校へと学科改編を行った。このため「実践社会」は現在、普通科が残っている2・3年生で実施されている。しかし、教頭の鵜戸志郎先生は「『実践社会』の内容は、『産業社会と人間』や『総合的な学習の時間』に引き継いでいく」と話す。

総合学科として全校体制で

今年度から総合学科に改編した同校ではすべての校務分掌、各学年、教科主任会、商業科の代表と専属部員17人からなる総合学科研究部を組織し、新しい学校づくりと「実践社会」の再編成を検討している。その中で特に「総合学習には教員全員で当たろう」(鵜戸教頭)ということを打ち出した。このため同校では従来の正副担任制を今年度から「A・B担任制」に改めた。正副という序列ではなく、2人の教員が共同で担任に当たり、SHRなども2人一緒に行う。全教員が一丸となって指導に当たるという意気込みの現れだ。教頭の鵜戸先生は、「単なる学科改編ではなく、実践社会、産社、総合学習、LHRを分解し、再編する作業を通して、教職員全員で新しい学校をつくろうとしています。教員間のコミュニケーションはとてもいいですよ」と力強く話す。

■宮崎県立本庄高校の「実践社会」


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