  
●京都をテーマに学び方を学ぶ 「京都文化論」「課題研究」
●京都文化論(1年生)
●課題研究(3年生)
●個性伸長課外講座(1年生)
●総括
●京都をテーマに学び方を学ぶ 「京都文化論」「課題研究」
新タイプの専門学科設置
日本の都として平安京以来の歴史をもつ京都は、現在でも文化、学術の中心地のひとつとして大きな役割を担っている。その「京都」の歴史や伝統、文化を通して、国際社会で活躍できる人間を育成することを目標に平成8年4月、普通科単独校だった京都府立嵯峨野高校に「京都こすもす科」が設置された。
「京都こすもす科」は、普通科目を基盤として、それを発展させた専門教育を行う専門学科で、「人文芸術」(1学年40人)、「国際文化」(同80人)、「自然科学」(同40人)の3系統からなり、系統別の科目のほか多様な専門科目を設け、生徒が興味・関心、進路などに応じて選択していく総合選択制をとっている。
また、フィールドワークなどの体験活動の重視、社会人講師の活用など、従来にない多様な活動に力を入れているのも大きな特徴だ。
京都府で職業学科以外の専門学科が設置されたのは「京都こすもす科」が初めて。通学区も職業学科以外では初の全府一学区制で、京都全域から生徒が集まっている。学科の名称は「秩序と調和をもつ宇宙または世界(COSMOS)」に由来し、京都や日本の文化を基礎にして世界に対する見方・考え方を身につけ、秩序と調和をもつ世界の発展に貢献できる人間になってほしいという願いが込められている。
3年間で個性を伸ばす
多様な科目をもつ「京都こすもす科」では、全系統必修科目として1年生で「京都文化論」(2単位)、2年生で「情報に関する科目」(2単位)、3年生で「課題研究」(2単位)の3つが設けられている。
このうち「京都文化論」は、名称から単に京都の文化を学ぶものと受け取られがちだが、教務部長の古谷一樹先生は「学び方を学ぶ科目で、 その成果を他の教科に発展させていくために1年生の必修としました」と説明する。いわば「京都を教える」科目ではなく、「京都で教える」科目といえる。
全系統必修科目の構成も1年生=学び方を学ぶ、2年生=現代的課題、3年生=課題研究とつながっており、まさに総合的学習と同様の趣旨となっている。このほか、同学科では課外活動として、生徒や教員のこだわりを生かした「個性伸長課外講座」も開設しており、京都こすもす科教育推進部長の山埜茂彦先生は、「卒業生から3年間で知識や理解以外の力も身についたと言われたのが、うれしかったですね」と話す。
同学科では、平成15年から総合的な学習の時間を実施する予定だ。 一方、普通科は今年度の1年生から「総合的な学習の時間」の試行に取り組んでおり、来年度から学年進行で本格的に実施していくという。今年度は、国語と英語の教員によるティームティーチングで行われている。
■京都府立嵯峨野高校の「京都文化論」「課題研究」「総合的な学習の時間」
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