キャリアガイダンスVol.405
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と同じです。批判・非難をせず、ルールにのっとった質問でかかわっていくことが大切です」 批判・非難をしない質問を考える際ヒントになるのが、カウンセリング手法のひとつであるブリーフセラピーの考え方。ブリーフセラピーでは原因探しをするのではなく、今ある状況に目を向け問題解決を図っていく。「なぜできないのか? という原因究明型の質問では、生徒は責められている印象を受けます。それよりも、何を解決すればできますか?といった、問題解決型の質問を心がけていくことが大切です」 その際も、「こんなふうにしてみたらどう?」といった問題解決のための答を提示するのではなく、生徒自身が考え、次の行動に結びつく答を出せるような質問を具体的にしていくことが大事なのだという。その実際例をいくつか、下記に挙げたので、参考にしてほしい。「質問は、指示的ではなく、非難ではなく。次の思考や行動を促すための灯りをともすイメージ。それを意識してみていただけるといいと思います」グを見たほうがいいのではと思いがちですが、それでは逆にタイミングを逸して声をかけられなくなります。逆に、盛り上がっているところで声をかけても、話(思考)を分断することにはなりません。なぜなら、私のする質問は話し合っていた内容に介入していないので、答えたあと生徒は、『でさ…』と元の話にすぐ戻ることができるのです。なので、こちらでタイミングを見計らう必要はありません」 また、定例の質問への答に対して、なぜ?どうして?と深掘りしていくこともしないという。ひとつのグループにいる時間は、せいぜい30秒くらい。「この質問は、私に答えてもらうことが目的ではなく、生徒たちが〝あ、そういえばあまり話せていなかったかも。よし、少し意見を言ってみよう〞といった振り返りを、それぞれの中で行ってもらうことが目的です」 とはいえ、定例介入だけではなく、まったく参加しないで寝ているとか、話し合いではなくケンカに発展しそうな不穏な空気を感じるなど、個別に対応が必要なケースが発生しないとも限らない。そういった場合に、随時行うのが「定例外介入」。「そのような定例外介入の場合も、基本的な質問のスタンスは定例介入ポイント 4原因追及ではなく問題解決へ小林先生が行う「質問」による介入の際の質問例・言い換え例をご紹介します。より具体的に、焦点化した質問をする「『大丈夫ですか?』『わかりましたか?』などの、抽象的な質問の仕方ではなく、どこに向かって、何を答えればいいのかが明確であることが大事です。そのため、より具体的に、焦点が明確になっている質問を心がけましょう」(小林先生)話し合いがうまくできていない場合「大丈夫ですか?」授業と関係ないことに夢中になっているまったく話し合いに参加しようとしない生徒がいる理解ができていない生徒がいそうで確認をする場合「わかりましたか?」せっかく発言したのに、その内容について全員から否定され、一人だけ責められている様子がうかがわれる「チームで協力して話が できていますか?」「授業以外の重要な問題が 持ち上がりましたか?」「どうすれば話し合いに 参加できますか?」「わかったことは何ですか?」「わからなかったことは何ですか?」「どんなふうにわかりましたか?」「みんなから質問を受けていて、 どんな気持ちですか?」質問例・言い換え例1章アクティブラーニング最前線見えてきた課題とその解決策182014 DEC. Vol.405

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