キャリアガイダンスVol.405
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有限会社オーシャン・トゥエンティワン認定キャリア教育コーディネーター比嘉佳美氏有限会社オーシャン・トゥエンティワン代表取締役社長翁長有希氏沖縄県教育庁 県立学校教育課 指導主事宮城竜幸氏「現場でアクティブラーニングを実践できるリーダーを育成する」というねらいが見てとれる。「それは明確に意識しています。育成したいのは、アクティブラーニングの本質を理解して周りに伝えることができる先生。この講座を修了した先生が伝道師となり、それぞれの学校で、隣にいる先生に、教科に、学年にと波及させていくことでアクティブラーニングを定着させていきたい。毎年10人でも15人でもリーダーとなる先生を育てていけば、県全体の動きになっていくはず。決して一時的なブームで終わらせてはいけないと考えています」(翁長氏) 第1回の講座には県内の19人の先生が参加。多くが高校の先生で、30代の中堅層を中心に若手からベテランまで幅広い世代が集まった。担当教科もさまざま。ほとんどが自分の意思で参加しているという。「受講者限定のチャットでやりとりをしたり、ほかの先生が実践例を講座仲間の先生が見学に行ったりと、先生同士の交流も生まれてきています。意欲が高い先生たちが結びつく場にもなっていますね」(オーシャン・トゥエンティワン/比嘉佳美氏) 参加した先生たちのレポートは最終的に論文の体裁にまとめて教育委員会や高校に提出する予定。実践事例や研究成果を文書のかたちで示すことで、アクティブラーニングへの理解を深めていきたいという。 ここで、冒頭で示した県の課題に立ち返ろう。アクティブラーニングは、今後、「学力向上」という結果に結びついていくのだろうか。翁長氏は次のように答えてくれた。「学校の中で一人の先生が頑張るだけでは難しいでしょう。しかし、アクティブラーニングが学校全体に波及していけば必ず学力向上につながっていくと考えています。だからこそ、この講座を受講した先生方への期待は非常に大きいんです」図2:キャリア教育プロフェッショナル教員養成講座の内容毎年10〜15人のリーダーを輩出し、AL普及を図るテーマ内容日程実践課題レポート課題1オリエンテーション◆オリエンテーション◆基礎理解●アクティブラーニングについて●アクティブラーニング授業体験8月10月までにできる範囲の実践を行う■受講理由■達成したい目標■第1回セミナーの気づき2実践プラン作成◆アクティブラーニング授業プラン作成の手法●アクションプランワークシートの活用による授業プラン作成●授業観察視点の取得9月専用メールに実践の様子を報告■GROWモデルの文章化■実践の概要〈質問会議〉実践※希望者のみ★アクションラーニング(質問会議)●アクションラーニングの理解と実践3実践の振り返り◆実践についての振り返り●フィードバックスクリプト●質問のスキルの取得●授業観察視点の実践・定着10月■振り返りのプロセスについて■振り返りの気づき■今後の課題4教師介入法のスキル◆アクティブラーニング授業における教師の役割(講義・実技)●教師介入法のパターンと理論的背景●ロールプレイ実技11月研究報告会のポスター作成■講師介入法■授業への活用方針■実践への課題5研究報告会(中間発表)ポスターセッション方式による実践報告会(中間発表)※『沖縄キャリア教育EXPO』内で一般公開12月■最終レポート仕上げ(中間発表での気づきを踏まえ)6まとめ・終了式◆アクティブラーニングリーダーとしての心構えとまとめ◆修了証授与1月アクティブラーニングリーダー・コース●2月に開催された小林先生の研修に参加して、今まで自分がやっていた授業よりおもしろそうだと感じ、今年度からアクティブラーニングを採り入れています。今回の講座はでほかの先生方の実践事例などを詳しく聞くことができ、非常に参考になっています。●科目のなかでキャリア教育をどう採り入れていくかについて以前から関心があったので参加しました。ポイントを絞って話す、時間を守るなど具体的な実践コツが理解できました。参加した先生たちの声▲講座そのものがアクティブラーニングによって行われるので、生徒側の視点も理解できる▶「数学ではこのような課題がありますが、英語では?」など教科の枠を超えて意見交換2章学びの本質に向かう授業改革312014 DEC. Vol.405

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