キャリアガイダンスVol.405
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国語総合(1年次)家村 豊先生ALのメリットを実感し、振り返りをする積み重ねによって、授業がよりいきいきとしていくように感じています」スキルの育成」をテーマに研修会を実施。いずれも、AL形式の実践的な研修で、先生たちが生徒側の立場でALを体験するとともに、教育現場における有用性を学んだ。 取り組みの2年目となった今年度は、授業での実践と並行して、教員向けには小島先生による講義や、教科を超えた分科会での座談会を5月に実施。また、教科会で実践事例の共有やノウハウの整理を行うなど、組織的にALを進化及び深化させている。 これまでの取り組みを振り返って小島先生は、「ALと言っても授業のやり方は教科や先生、また授業のテーマによってさまざまです。昨年のスタート当初に小林先生に研修をしていただいた際も、ハウツーを学んでもらうことよりも、参加した当校の先生方に、普段の授業もALになっていることに気づいてほしかったのです。その気づきを分かち合うことで、さらなる気づきが生まれます。大事なのは、ALの理想の型を探すことではなく、方法はいろいろでよいので、学校全体で能動的な授業に取り組むことだと思います」 小島先生と共にALを統括している、研究推進グループの家村豊先生はこう語る。「研究推進グループはAL専門の研究ではなく、普段の授業研究のコーディネートをする、もともとあった部門です。当校は従来から90分授業を行っており、飽きさせないために、教師側の引き出しを増やすことが常に求められていました。ですからALを学校全体で取り組むにしても、上からの押しつけではなく、運動のように教員間にひろがっていくことが理想だと考えています」 では実際に、同校の先生たちはどんな授業を行い、生徒の変化をどう感じているのだろうか。5人の先生の授業を取材した。 小島先生の授業は、毎回実施の単語テストに始まり、先生があらかじめ用意したその日の題材となる数枚のプリントを1枚ずつ配付し、グループごとに音読、全員で起立しての音読、内容をグループごとに確認(教え合い)、意見のとりまとめ、発表などをして進行していく。 先生の授業の特徴は、授業の初めに、毎回必ずALの意義(グループ学習の目標、留意点、大切なこと)を説明し、生徒に意識させたうえで授業を行うこと。授業の最後には毎回振り返りで授業の感想を書かせている。「ALを意識させたうえで授業をすると、生徒自身からも『教え合うことがよかった』という感想が出るのです。 家村先生のこの日の授業は古典文法について。毎回の漢字テストで授業がスタート。先生が古文の用言活用のまとめを書いたプリントを配付し、基本文法について講義型で解説。その後グループに分かれて、用言の活用について先生から出された設問に関して、グループごとに話し合い、解答とその理由をホワイトボードに記入し方法はさまざまでいい目的は学校全体の変化独自の手法で取り組み各先生が生徒の変化を実感▲全員起立しての音読。声を出さない生徒は一人もおらず、居眠り防止にも▼黒板に毎回、ALの意義を書いた紙を貼って生徒の意識を喚起総括教諭キャリア支援グループ小島昭彦先生(英語)総括教諭研究推進グループ家村 豊先生(国語)▲本誌№47より。同校の50人近い先生方が参加した小林先生の実践研修2010年創立/単位制による普通科/生徒数718人(男子349人・女子369人)/進路状況(2013年度実績)大学54.9%、短大12.8%、専門学校23.0%、就職0.9%、その他8.5%コミュニケーション英語Ⅰ(1年次)小島昭彦先生1章アクティブラーニング最前線見えてきた課題とその解決策72014 DEC. Vol.405

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