キャリアガイダンスVol.405
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本学がある岡山県には海外に進出している企業が400社近くあります。農業におけるTPP問題なども考えれば、今や外国と繋がりをもたない業種などないに等しいでしょう。グローバル社会において国際的な視野は必須。2015年度に国際教養学部を開設するのもそのためです。国際社会で通用する教養や英語力を養うだけの学部ではありません。地域に根ざし、地域の文化を国内外へ発信する。ローカルからグローバルへという意味で「ローバル」な人材を育成したいのです。 私は、これからの大学の使命は地域貢献ならぬ地域創生だと考えています。地域の皆さんと同じ目線で、し研修を行う予定です。正課の授業として実施し、別途旅費を徴収することもありません。2週間の研修を通じて獲得してほしいのはスキルよりもむしろスピリットです。今までいかに自分が内向きであり、語学力はもちろんチャレンジ精神やコミュニケーション力が不足していたかを思い知ることで、これからの4年間の過ごし方を考えてほしいのです。 本学は「楽習力」、すなわち楽しく学ぶ力の習得を目指しています。「面白い」「楽しい」と思える学びの提唱です。人は誰しも面白くないことには消極的になるもの。内向きの人間が増えているとすれば、それは生きること自体に面白みを感じられなくなっているからかもしれません。面白いと思えば行動に移すもの。その過程で苦しみや困難があったとしても、必死で努力し達成したときの喜びを少しでも経験していれば乗り越えられるはずです。そうした体験を学生にしてもらうためには、まず教える側が心から面白いと感じられる授業をする必要があります。大切なのは自分が得た感動を独り占めせず共有したいと思う気持ち。教育とは「感動のおすそ分け」にほかなりません。【学長プロフィール】まつはた・きいち●1940年生まれ。広島大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科修士課程修了。岡山大学教育学部教授、同大学教育学部長・研究科長、同大学理事・副学長などを経て2005年中国学園大学・中国短期大学副学長。06年6月より現職。【大学プロフィール】1962年中国女子短期大学(現中国短期大学)開学。2002年中国学園大学開学。中国短期大学に総合生活学科、保育学科、情報ビジネス学科。中国学園大学に現代生活学部(人間栄養学科)、子ども学部(子ども学科)、15年度国際教養学部(国際教養学科)を設置予定。来春、国際教養学部新設。地域を世界へ発信する「ローバル」人材の育成をかし先頭を走る気持ちで課題を解決し、新しい社会を作っていく。私自身、地域のリーダーを養成する「連塾」や、吉備の歴史や文化について研究する「吉備学会」を立ち上げるなど、地域との繋がりを大切にしてきました。大学においても1年次後期の必修科目である「吉備学」を担当。岡山が生んだ国際人、教養人から多くのことを学び、郷土に誇りをもってもらいたいと思います。 国際人として大切な資質として、変化をいとわないチャレンジ精神と、他者と繋がるためのコミュニケーション力があげられます。その力を育むためにも国際教養学部では1年次の春、全員を対象にオリエンテーション海外̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/武政義夫中国学園大学/中国短期大学学長松畑熙一572014 DEC. Vol.405

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