キャリアガイダンスVol.406
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 かつて日本の高度経済成長を支えていた第二次産業。その全盛期には、良い大学から良い会社へ、そして会社でも上から言われたことをきちんとやっていくことで人材が育成される時代でした。そのため、子どもたちにも「とにかく勉強さえしていればいいよ」という時代を作ってしまった。しかし、知識基盤社会への移行に伴い、もっと創造的なことをしていかなくてはいけないと、個性の重視や、自ら生涯にわたって学び続けるという生涯学習へとシフトが行われました。でも、そんな価値観を受け入れる土壌がなかっこれからのキャリア教育キーワードは「変化対応」。トップダウンの時代は終わったたため、この20年間、過去を引きずっている詰め込み型の先生と、個性重視の教育が教育現場でのねじれ現象を引き起こしてきたと思います。 しかし、科学技術やITの進化、グローバル化の加速など、現実社会はものすごいスピードで変化し、学び続ける人でなければ変化に対応していくことはできません。そして、教育現場は、この変化に急速に対応せざるを得ない状況にあります。大学はすでに変革を始めていて、入試も様変わりしました。大学全入時代になってきて、もう受験が子どもたちの学習のモチベーションにはならなくなっている。それを痛感されている先生は大勢いらっしゃると思います。そんななかで、どのように学習意欲を高めるか試行錯誤全国高等学校進路指導協議会事務局長であり、高校でのキャリアカウンセラーの草分けとして、長年キャリア教育に携わる千葉吉裕先生に、これからのキャリア教育の在り方などについてうかがいました。全国高等学校進路指導協議会事務局長東京都立晴海総合高校 主幹教諭1961年東京生まれ。東京理科大学大学院理学研究科修了。現在、全国高等学校進路指導協議会事務局長も兼任。文部科学省中央教育審議会キャリア教育・職業教育特別部会作業部会委員。共著に『キャリア教育の系譜と展開』(雇用問題研究会)『キャリア教育概説』(東洋館出版社)など。取材・文/清水由佳 撮影/竹内弘真社会の大きな変化の中で、学習意欲を高める重要性が増す現場発242015 FEB. Vol.406

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