キャリアガイダンスVol.406
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※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.406)■ ツール3(日常的なエピソードを活かした例)■ ツール1■ ツール2ワークシートを使って自分の棚卸作業をする 自分の棚卸作業とは、過去から現在までの自分を見つめて「自分はどのような人間でどんな体験をしてきたのか」を振り返ること。伊藤先生はその際、ワークシート(ツール1)を使うこともある。 最初に取り組むのは上のグラフの部分。その学年のときの自分がよかったと思えば+のところにポイント、あまりよくなかったと思えば-のどこかにポイントし、折れ線グラフにしてもよい。なぜ+なのか、なぜ-なのか。その理由を手がかりに、徐々に下の部分に書き込んでいく。 これなら、自分についてなかなか書き出せない生徒にも有効。とりあえずポイントだけでもさせて、なぜ+なのか、なぜ-なのかを、担任が面談で聞き出すという使い方もできる。チェックリストを使って漏れなく情報収集 志望理由書を書くためには、志望校の最新の情報を徹底的に知る必要がある。なかでも最も大切な情報は、志望校が求めている人物像だ。 例えば、共立女子大学・短期大学ホームページを見ると、各学部ごとに人材養成目的があり、文芸学部の場合「文学と芸術の世界をさまざまな視点から広く深くとらえることを通じて、文化全般にわたる広い視野と教養をそなえた豊かな人間性を養うことであり、また実社会において、自立した個人として、他者と協調しつつ、主体的に社会の発展に貢献しうる女性を育成する」とある。 こういった箇所を志望校のホームページやパンフレットから自分で探し出し熟読するように指導する。例として見本があれば、必要な情報を生徒自身が探せる。 なお、情報収集のために必要な行動を中心に志望理由書作成チェックリスト(ツール2)を作り、生徒に配付するのもよい。チェック作業は一人ひとりにさせるより、クラスなどで一斉に行うほうが効果的。そのほうが、作業が遅れがちな生徒もクラスメートの進み具合を見てアクションを起こすことができるからだ。先輩の書き方例は添削前と添削後を並べて見せる 生徒が書いた志望理由書で作例としてよいものは、本人の許可を得てコピーをとり、後輩への教材とする(ツール3)。「こんなことを書いてもいいんだ」と思うような日常的なエピソードが登場するものがおすすめだ。例えば、友だちとケンカをして学校を休んだときのエピソードも、教育学部系を希望していれば、子どもの心の痛みがわかる先生を目指す動機になり得る。華やかな成果でなくとも部活で地道に努力していた生徒の文章も参考になる。さらに、その生徒が書いた最初のものと、添削を経てよくなったものを並べて見せるのも効果的。どこがよくなったか、生徒自身に探させることで、自己添削力が育つ。指導例1指導例2指導例3 私は、中学・高校の六年間、英語を学ぶ中で、日本語と異なる英語の文法や発音に興味を抱いた。英会話の授業では、ネイティブの先生と会話をしてお互いの異文化を理解する楽しさを覚えた。中学二年生の夏休みに、「自分で好きな英語の本を選び、英語で感想を書く」という課題があった。それに取り組んでいくうちに、英語という言葉を理解することがますます好きになった。しかし、より深く英語を理解するためには、イギリスやアメリカの文化や歴史などさまざまな視点から英語を学ぶことが必要だと考えるようになった。 貴学のオープンキャンパスに参加させていただいた時に、広々とした情報図書館を見学し、専門分野を研究するのにとても整った環境だと感じた。また、私は中学・高校ともに硬式テニス部に所属していたので大学でもテニスを続けたいと思っている。研究だけではなく、スポーツ施設も充実していることに大学生活への期待が高まった。ワンキャンパスの利点は、四年間同じキャンパスで他学部の学生との交流や他学科の専門科目を学べることである。そのことによりコミュニケーションが広がり、研究にもよい影響を与えると思う。 将来は、国際社会に貢献する人材を育てることのできる英語教師を目指したい。そのために留学制度を活用して、アメリカの大学に留学し、異文化を体験し、その経験を教師の仕事に活かしたい。アドバイザーの実践512015 FEB. Vol.406

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